FLツイ・ヘンドリック “勘当”覚悟の来日 いぶし銀の存在感

[ 2019年9月13日 05:30 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(12)-1

2度目のW杯へ静かに燃えるツイ
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 静かなたたずまいの中に激しさを秘める。主力だった前回大会後は代表から遠ざかったが、スーパーラグビーとトップリーグ、二足のわらじでプレーし力を蓄えた。今春はサンウルブズでの活躍が認められ、2度目のW杯への扉をこじ開けた。

 ニュージーランドでの高校時代、本格的に留学生の受け入れを始めようとしていた帝京大の岩出監督の目に留まった。「新しい人生を始めたい」と来日に一切迷いはなかったツイだが、父ラベさんの猛反対に遭い、しばらく口もきいてもらえなかった。V1、V2に貢献し、12年に初キャップを獲得。8月にフィジーで行われたパシフィックネーションズ杯の米国戦を観戦に訪れたラベさんは、今では最大の理解者だ。

 フィールドでは力強いボールキャリアーやラインアウトのジャンパーとして存在感を光らせる。前回大会時のチームソングも作詞を手掛けるなど、オフフィールドの存在感も放つ。いぶし銀は鋭い目で出番を待っている。

 ◆ツイ・ヘンドリック 1987年12月13日生まれ、ニュージーランド出身の31歳。デラセラ高から帝京大へ。卒業後はパナソニックを経て13年サントリー入り。14年に日本国籍を取得。代表44キャップ。1メートル89、108キロ。

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2019年9月13日のニュース