渋野 2打差の4位浮上 13番攻めてイーグル 不安なショットも「ポンコツ」から「中古車」に

[ 2019年8月31日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニトリ・レディース 第2日 ( 2019年8月30日    北海道 小樽CC=6650ヤード、パー72 )

13番、イーグルを奪った渋野は笑顔を見せる(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 19位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)は1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り首位から2打差の4位に浮上した。この日も後半に4つ伸ばすなど持ち味を発揮し、日本ツアーでの連続イーブン以下ラウンドを「26」に伸ばした。鈴木愛(25=セールスフォース)、高橋彩華(21=フリー)、昨年優勝のアン・ソンジュ(32=韓国)が通算7アンダーで首位に並んだ。

  重苦しかった雰囲気を振り払う会心のパットだった。13番パー5。「ティーの位置がいつもより(40ヤード)前にあったので」と渋野は迷わず2オンにチャレンジ。左ラフからの第2打をグリーンに運んだ。カップまで7メートル。フックラインを読み切ったイーグルパットが吸い込まれると大歓声が湧き上がった。

 今季5度目のイーグル。「これで流れが変わるかな」。15番で4メートル、最終18番でも1・5メートルを沈めた。後半だけで4つ伸ばし4位まで浮上。急性副鼻腔(びくう)炎を患い一時は出場も危ぶまれたが、予選落ちどころか首位とはわずかに2差。「今の結果を見ると、どうしたんだ?と。びっくりです」と人ごとのように振り返る渋野節をさく裂させた。

 この日もティーショットが何度も左に曲がり、フェアウエーキープ率は57%と低迷。前日「ポンコツ」と形容したショットの乱れは「中古車くらいにはなったかな」と笑うが、不安は拭い切れていない。それでも後半に本領を発揮しスコアをまとめた。第1ラウンド終了後は青木翔コーチとショットの乱れを修正。フルスイングを徹底し感覚を取り戻した。13番以降はスイングも力強くなり、序盤はショートしがちだったパットも強気のスタイルを取り戻した。

 連続イーブン以下のラウンドは「26」に伸ばしアン・ソンジュの最多記録まで「2」に迫った。これまであまり記録には執着していなかったが「できる限り続けていきたい気持ちが強い」とこだわりを見せる。完調ではない中でもしっかり優勝圏内をキープ。週末もトレードマークの「スマイル」が増えれば頂点が見えてくる。 

続きを表示

この記事のフォト

2019年8月31日のニュース