原沢久喜 世界ランク1位撃破も無念の銀 「甘さが出てしまった」

[ 2019年8月31日 22:39 ]

柔道世界選手権第7日 ( 2019年8月31日    東京・日本武道館 )

<世界柔道選手権>表彰台で銀メダルを手に顔をしかめる原沢(撮影・篠原岳夫)
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 男子100キロ超級に出場した16年リオ五輪銀メダルの原沢久喜(27=百五銀行)は、決勝で延長戦の末、指導3による反則負けを喫し、初優勝を逃した。

 準決勝で昨年王者で世界ランク1位のトゥシシビリ(ジョージア)と対戦。「1つの山場」と位置づけて臨んだ戦いに、合わせ技一本で下し存在感を見せつけた。「あとは勢いに任せていくだけ」と称して挑んだ決勝戦の相手は、16年リオ五輪金メダルのクレパレク(チェコ)。体格では劣らない相手だったが、序盤から積極的な攻撃に苦しんだ。

 「準決勝を越えれば何とかなる、という甘さがあった」と振り返り、攻めの糸口がつかめないまま延長戦に。「相手の方がスタミナがあったのに、その中でどうするのか定まらないまま戦ってしまった」と反省。指導3による反則負けで、栄冠にあと一歩届かなかった。「目標の金メダルを取れなくて悔しい。でも本番は来年だから、そこで獲りたい」。日本最重量級の未来を担うエースが、決意を口にした。

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