「WTB」アタアタ・モエアキオラ サイズで圧倒するXファクター

[ 2019年8月31日 10:00 ]

最強ジャパン 桜戦士31人 (1)ー2

日本のXファクターとなるアタアタ・モエアキオラ
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 最後のキャップ獲得は16年のアジア選手権。ノンキャップのフッカー北出とともに、ジョセフ体制では実戦経験がない。一方で、今季はスーパーラグビーのチーフス(ニュージーランド)でデビューし、2戦目には初先発初トライ。WTBにしてバックス最重量の114キロを誇る、日本のXファクター(未知の要素)と言える。

 トンガでは中学校の陸上200メートルチャンピオンになった俊足の持ち主。中3の3学期に来日した際は、一緒に目黒学院中に入ったタタフ(現サントリー)に比べて線が細く、高校進学後もパワープレーでは常に劣った。高校代表入りもタタフの1年遅れ。そうした屈辱が成長を促し、80キロだった体重は卒業時には100キロを超えた。

 16年のU20世界選手権の南アフリカ戦では3トライを奪い、大会のトライ王にも輝いた。大きなストライドで一度加速すれば電車道。高校ではSH以外のバックス全ポジション、東海大では主将も務めた経験をW杯でも発揮する。

 ◆アタアタ・モエアキオラ 1996年2月6日生まれ、トンガ出身の23歳。15年に留学生として来日。目黒学院高―東海大を経て、今年4月に神戸製鋼に入社。代表3キャップ。愛称は「アタ」。1メートル85、114キロ。

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