全英女子OP単独首位!渋野と一問一答「フォロワーも増えちゃって。影響力半端ない!」

[ 2019年8月4日 07:20 ]

米女子ゴルフ AIG全英女子オープン第3日 ( 2019年8月3日    英国ミルトンキーンズ ウォバーンGC=6756ヤード、パー72 )

全英女子オープン第3日 単独首位に立ち会見場で外国人記者の質問に答える渋野(撮影・沢田 明徳)
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 海外メジャー最終戦のAIG全英女子オープン第3ラウンドが行われ、2位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)が7バーディー、2ボギーの67で回り単独首位に立った。2位のアシュリー・ブハイ(南アフリカ)とは2打差。77年全米女子プロを制した樋口久子以来42年ぶりの日本人史上2人目のメジャー制覇に王手をかけた。

 以下、渋野との一問一答。

 ――単独首位ですね。
 「ビックリしています」
 
 ――後半はどうやって気持ちを変えていきましたか。
 「3パットでボギーを打つのが1番嫌いなので、9番で3パットのボギーでブチってなったときに10番でチャンスにつけられたのは良かった。セカンド狙うぞと決めた」
 
 ――前半はパットが入らなかった。
 「やはり入れたい気持ちが強すぎたのかなと思います。後半にバーディーパットが入っているときに、ここはパーでもいいやと思って打てたら入ったりしたので」
 
 ――最終組だったが朝は緊張はしましたか?
 「朝はしなかったですね。普通にティーショットもセカンドもよかったので。どこで緊張したんだろ。9番で3パットして腹が立って緊張しちゃったのかな。あははははは」

 ――9番でイラッとして、そのストレスの解消はどうやって?  「ティーショットも怒った状態で打ったが、セカンドですかね。セカンドをやけくそに打ったらピンに行っていたので。あ、大丈夫かと。ちょっとすっきりしました」
 
 ――海外の試合が初めてだと思うが、期待を超えているのでは?
 「超えちゃってますね。私もビックリしている。予選通過できたらいいなと思っていたくらいなので。いやあ、すごいことをしてしまっているんだなと思っています」

 ――日本でメジャー勝ったときとの比較は?
 「比較にできないぐらいの、緊張と、緊張です(笑い)」

 ――この試合に勝つと東京五輪代表にも近づくのでは?
 「アネッサで優勝してから、ちょっと世界ランキングを気にするようになって。1年切ったということで、自分が今どの位置にいるのか気にするようになりました。この試合で上位に入ることによってランクは上がる。この試合は大事です」

 ――以前は大好きなソフトボールを見に行きたいと言っていましたが。
 「だって、チケットなんもしてないんですもん(笑い)行きたかったですけど…自分が出て、選手に会う!」

 ――渋野さんがメジャーで勝つと、ゴルフ競技の注目度が上がるのでは?
 「海外メジャーで勝つって言うのは誰ぶりですか?樋口久子さん?ヤバいです。明日、勝ってからですけど…。本当に今日が日曜日であって欲しかった」

 ――これまでの反響は?
 「みんなインスタに挙げてくれる。嬉しい。フォロワーも増えちゃって。影響力半端ない!」

 ――憧れの選手は誰ですか。
 「色々変わってたんで~。レキシー・トンプソンに憧れていたときもあったし、吉田弓美子さんに憧れていたこともあった。あのキャラクターが大好きで」

 ――ゴルフ界を引っ張る存在にもなれる。
 「正直、本当に静かに生きていきたかったんですけど…。(国内)メジャーを勝ってしまってから、静かに生きられなくなったので。2勝もしちゃった訳なので、たぶん目立ってはいると思うので。やっぱり、宮里藍さんのように…はなれないかもしれないですけど。引っ張っていける存在になってみたいな、とはちょっと思います」

 ――最終日へ向けての意気込みを聞かせて下さい。
 「明日も緊張すると思いますけど、最後まで攻めて頑張れば優勝できるかも知れないので。でも、欲張らず。攻めるのに欲張らずはおかしいですけど(笑い)でも、しっかり攻めていきたいと思います!」

 ◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年(平10)11月15日生まれ、岡山市出身の20歳。8歳からゴルフを始め、作陽高1年時に中国女子アマ優勝。2度目の挑戦となった昨年のプロテストで合格した。今年5月のメジャー大会、ワールドレディース・サロンパス・カップを大会最年少で制し、ツアー初優勝。7月の資生堂アネッサ・レディースで2勝目を挙げた。世界ランク46位で、国内賞金ランクは2位。趣味はソフトボールで、現在も地元に帰ると練習に参加する。1メートル65、62キロ。

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