鶴竜 名古屋で初賜杯 白鵬と横綱対決制した!

[ 2019年7月22日 05:30 ]

大相撲名古屋場所 千秋楽 ( 2019年7月21日    ドルフィンズアリーナ )

優勝を飾った鶴竜(中央下)は、賜杯を手に関取衆と記念撮影する(撮影・椎名 航)
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 横綱・鶴竜が7場所ぶり6度目の優勝を飾った。結びの横綱対決は過去7勝41敗と合口の良くない白鵬をもろ差しで寄り切り、名古屋では初めて賜杯を抱いた。歴代10位タイの在位32場所、33歳で最後の場所を最高の形で締めくくった。

 白鵬を下して引き揚げた支度部屋、鶴竜の第一声は「名古屋(で初めての優勝)っていうのはうれしいね」。当地では昨年まで3年連続途中休場とケガに苦しんだ。しかも過去5度の優勝は東京、大阪、福岡で「名古屋だけはまだですね」とファンから激励されることがたびたびあった。表彰式の優勝インタビューでは「名古屋のファンの皆さま」へ繰り返し感謝した。

 もちろん取組でも沸かせた。白鵬との横綱決戦。勝てば優勝が決まる中、冷静だった。右四つから巻き替えて左四つ。寄った後に白鵬の攻めを残すともろ差しに成功し、寄り切った。「とにかく止まらないように」と攻めの姿勢を貫いた。

 場所前には賜杯を抱く姿を想像できなかった。1日に腰を痛めて7日の初日まで治療に専念。まわしをつけての稽古はできない、ぶっつけ本番だった。師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)は「見切り発車で強行出場。(名古屋場所は)4年連続の休場かなと思った」と振り返る。毎日、取組後に1時間の整体術を受け日を追うごとに調子を上げた。

 今年、井筒部屋は名古屋場所宿舎を以前と同じ愛知県東浦町の寺院・宇宙山乾坤院(うちゅうざんけんこんいん)に構えた。16年3月に本堂や座禅堂などが全焼したが、今年5月に再建された。鶴竜にとって若い頃から汗を流した大切な場所だけに「いつもの所に戻れたのも、いい験担ぎ」。自然あふれる環境で心に余裕が生まれた。

 昨年名古屋場千秋楽パーティーで14代目住職の鷲見光洋さん(48)から「お寺も復活するから、一緒に頑張ろう」と励まされていた。8月で34歳になるが、健在をアピール。支えてくれる人たちの期待に最高の形で応えた。 

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