木村友香“第2の古里”で5000メートル初優勝 入社後3カ月足らずで日本一

[ 2019年6月30日 21:32 ]

第103回陸上・日本選手権最終日 ( 2019年6月30日    福岡・博多の森陸上競技場 )

<日本陸上競技選手権大会>女子5000メートル決勝、優勝した木村友香(左端)(撮影・岡田 丈靖)
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 女子5000メートル決勝は木村友香(24=資生堂)が1万メートル女王の鍋島とのデッドヒートを制し“第2の古里”で初優勝。世界選手権出場を決め「毎年負けていて、今年こそ勝ちたい思いが強かった」と笑顔を見せた。

 今春、新たな環境を求めてユニバーサルから資生堂に移籍した。昨年の冬にユニバーサルを退社後にオーストラリアのチームに約3カ月間参加したことで変化も生まれた。

 毎日のように早朝10キロ走を行っていた前所属時代とは異なり、海外チームは2日に1度の頻度で距離もスピードも追い込むスタイルだった。800メートルの選手も週に一度は20キロのロングランを行っていたといい「練習はきついがそれに対してみんな全力だった。きつい練習でも彼らは笑いながら走っていた。みんな前向きだった」と、新たな価値観を感じ取ったという。これまで自分自身で認識していたメンタルの弱さも克服。最初の2カ月は通訳も同行していたというが、最後の1カ月は1人で過ごすなどタフさも備わった。

 4月に入社後、わずか3カ月足らずで日本一の称号を得た。「チームスタッフ、チームメートも私を受け入れてくれた。決断は辛かったけど結果が出せた」と感謝の言葉でしめた。

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2019年6月30日のニュース