羽生、王者復活「大丈夫」右足首OK 世界フィギュア20日開幕

[ 2019年3月19日 05:30 ]

羽田空港に到着し笑顔を見せる羽生(撮影・荻原 浩人)
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 20日に開幕するフィギュアスケート世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)の男子に出場する羽生結弦(24=ANA)が18日、羽田空港着の航空機で練習拠点のトロントから帰国した。昨年11月に負傷した右足首の回復をアピール。約8カ月ぶりに日本で姿を見せた五輪連覇の絶対王者は19日、公式練習と公式会見に臨む。また、女子は公式練習と会見を行い、初出場の紀平梨花(16=関大KFSC)は計15度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷。2008年イエーテボリ(スウェーデン)大会を17歳で制した浅田真央を超える、日本人最年少優勝へ好調を印象づけた。

 無数のフラッシュを浴びながら羽生が到着ゲートに現れると、声援が湧き起こった。笑顔で応えながら歩いていく王者。黒のジャージー姿に、右手には大きなスーツケース。世界選手権開幕まで、2日と迫ったこの日、頂点を決める日本決戦が一気に熱を帯びてきた。

 しっかりとした足取りで、40メートル先の関係者専用ゲートに消えていった羽生。矢継ぎ早に飛ぶ報道陣の質問に答えた。昨年11月のロシア杯で負傷した右足首は「大丈夫です」。2年ぶり3度目の頂点が懸かる世界選手権に向けて「頑張ります」と笑顔で言い切った。オーサー・コーチも「いい感じだ。まあ見ててよ」と仕上がりに太鼓判を押した。

 長い沈黙だった。昨年11月17日、ロシア杯のフリーの練習中に4回転ループで転倒。極秘帰国して受けた精密検査で「右足関節外側じん帯損傷」「三角じん帯損傷」「右腓骨(ひこつ)筋腱部損傷」と診断され、3週間の安静固定とリハビリ加療に約1カ月と発表された。GPファイナル、全日本選手権を欠場し、年明けに氷上練習を再開。公式戦は約4カ月のブランクとなるが、ケガからカムバックし五輪連覇を果たした体験がある。

 約8カ月ぶりの“来日”だ。日本で公の場に姿を見せるのは、はかま姿で国民栄誉賞の授与式に出席した昨年7月2日以来となる。日本での公式戦は17年4月の世界国別対抗戦(東京)、個人戦は16年11月のGPシリーズNHK杯(札幌)が最後だった。今回の舞台「さいたまスーパーアリーナ」は、14年に世界選手権初優勝を飾った場所。思い入れのあるリンクで、5年分の成長を見せる。

 昨年11月18日、優勝したロシア杯の表彰式を最後に空白は120日間。絶対王者はいかにして、世界王者へと返り咲くか。その答えは、日本の銀盤にある。

 《“ジョニー・デップ級”警備》羽生が帰国した羽田空港の到着ロビーは一時、騒然となった。ゲートから羽生が姿を見せると、待ち構えたとみられる100人以上のファンや報道陣30人ほどが殺到。羽田空港にVIPが来日した際は特別動線を敷き、多くの警備員が配置されるが、この日も同様。過去にはジョニー・デップらがそうだったように、今回も羽生は空港職員に導かれながら立ち入り禁止区域に入っていった。

 【国際連盟主催大会の羽生の国内戦VTR】

 ★NHK杯 計5度出場。12年仙台、15年長野、16年札幌の3度優勝。17年大阪は公式練習中に転倒。右足首のじん帯を損傷し棄権した。

 ★GPファイナル 13年12月の福岡大会に出場し、3度目の挑戦で初優勝。SPで当時の歴代最高得点を更新し、フリーでも自己新だった。

 ★世界選手権 14年3月の埼玉大会で初優勝。フリーで自身初の4回転サルコーに成功。SP3位から逆転Vで史上2人目となる同一シーズンでGPファイナル、五輪、世界選手権の3冠達成。

 ★世界国別対抗戦 15、17年(ともに東京)に出場。初出場の15年はSPで自己ベストも、日本は銅。17年はフリーで4回転ジャンプ3本を史上初めて成功させ3大会ぶりの日本の優勝に貢献した。

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