貴乃花親方「貴乃花光司」の名前で活動開始 大関獲りの貴景勝に「試練を与えてもらったと思って」

[ 2019年3月2日 18:46 ]

報道陣の質問に答える貴乃花光司氏(撮影・沢田 明徳)
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 元横綱の貴乃花光司(46)が2日、東京都港区六本木の六本木ヒルズアリーナで開かれたキッズイベント「しこあそび」(ONE ROOF ALLIANCE主催)に参加した。児童約420人と一緒に、しこや相撲を取って、心地いい汗をかいた同氏は「凄く楽しかったです。お子さんたちが一生懸命しこを踏んでくれるからうれしくなりました」と話した。

 昨年相撲協会を退職し、現在は「土の上で遊びながら日本の礼儀作法などを伝えていきたい」と年内を目標に社団法人の設立を準備中だ。この日のイベントはその第一歩。「それに向けてやっています。海外にも日本の文化を伝えていきたい。貴乃花塾?いずれできればいいですね」と思いを語った。

 その活動をサポートしてもらうために芸能事務所とも契約。この日から「貴乃花光司」の名前で本格的に動き出した。兄の元横綱・3代目若乃花の花田虎上氏や元大関・小錦のKONISHIKI氏は、もともと相撲界にあったしこ名を襲名したため、角界を離れてからはそれを使わなかった。一方で、元横綱・北の富士氏や元小結・舞の海氏らは自分が最初にそのしこ名を名乗ったため、相撲協会退職後もその名前を通している。

 イベント終了後、貴乃花氏は、春場所で大関獲りに挑む元弟子の貴景勝についても言及。貴景勝は初場所で大関昇進の目安となる直近3場所33勝のハードルをクリアしていたが、審判部に見送られ、春場所で再チャレンジとなっていた。「人の事とか、上がれなかったとか考えず、真摯(し)に自分と向き合う。試練を与えてもらったと思って土俵に上がってくれると期待しています」とエールを送っていた。

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2019年3月2日のニュース