大坂なおみ 祖父・鉄夫さんに快挙報告「おじいちゃん、良かった?」

[ 2019年1月29日 09:00 ]

大坂なおみ選手の優勝を喜ぶ祖父鉄夫さん
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 女子テニスの最新世界ランキングが28日、発表され、全豪オープンの女子シングルスで優勝し、世界1位に輝いた大坂なおみ(21)の祖父で根室漁協組合長の大坂鉄夫さん(74)がスポニチ本紙の電話取材に応じた。同日朝、大坂から電話があり「おじいちゃん、良かった?」とおどけた様子で快挙について聞かれたという。

 愛孫の電話はメルボルンの空港からだった。鉄夫さんが「よく頑張ったな」とねぎらうと「おじいちゃん、良かった?」と明るく聞かれ「最高だよ」と祝福したという。祖母や伯母も交代で電話に出て喜びを分かちあった。飛行機の時間が迫っていたそうで、ほんの数分だったが、まさにうれしい便りだった。

 大坂は鉄夫さんの長女環(たまき)さんの次女。長い間、離れて暮らしているが、大坂が日本に来るたびに会っている。昨年4月にもフェド杯に出場する大坂を応援するため兵庫県に足を運んだ。以前には東京で、ピアスを買ってあげたこともある。そんな孫が世界の頂点に。「短期間で全豪オープン優勝と世界ランキング1位。びっくりしているがダブルでうれしい」と本紙に喜びを語った。

 23日、全豪オープン準々決勝を戦い終えた直後のインタビューで、笑顔の大坂が語ったのは「おじいちゃん、お誕生日おめでとう」というお祝いのメッセージ。23日が実際に74歳の誕生日だった鉄夫さんは愛孫からのサプライズに「やっぱりうれしかった」と感謝した。

 これからは世界の強豪に追われる側になる大坂。鉄夫さんは「21歳の若者があんな大舞台で緊張しない方がおかしい」と思いやり「温かい目で見守ってほしい」と呼びかけた。「経験を積んで強さもついてくれば」と活躍を期待し「何より、ケガや事故がないように元気で頑張ってほしい」とエールを送った。

 大坂の次戦は2月11日からのカタールオープン。続いて18日からのドバイ選手権に出場し、3月からは米国へ。海外での連戦で会えない日が続くが、鉄夫さんは根室に帰ってきたら「“おかえり。良かったね”と、どこの家庭にもあるような普段通りの会話をしたい」と温かい祖父愛で迎えるつもりだ。

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