表彰式直前、涙の理由は…フェルナンデス氏、平昌五輪で羽生に引退告げていた

[ 2019年1月29日 22:43 ]

昨年の平昌五輪で金メダルを獲得した羽生(右)と銅メダルのフェルナンデス
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 今月行われた欧州選手権をもって現役を引退したハビエル・フェルナンデス氏(27)が28日放送のBSプレミアム「アナザーストーリーズ」(火曜後9・00)で、ライバル・羽生結弦(24)との平昌五輪での秘話を明かした。

 ともにブライアン・オーサーコーチに師事し、兄弟子と弟弟子の関係だったフェルナンデス氏と羽生。15年11月のNHK杯で羽生が世界初の合計300点越えを達成すれば、その2カ月後の欧州選手権でフェルナンデス氏も300点を突破するなど、高いレベルで競い合ってきた。

 昨年の平昌五輪では羽生が金メダルに輝き、フェルナンデス氏は銅メダルを獲得した。表彰台に上る直前、フェルナンデス氏が羽生と銀メダルの宇野昌磨をハグ。フェルナンデス氏から何かを告げられた羽生が「You are so bad!(最悪だな君は!)」と言いながら、こらえ切れずに涙を流す場面があった。

 この時の会話の内容について、フェルナンデス氏は「この時はまず、ユヅルとショウマにおめでとうと言った。そして、ユヅルに“君と競えたことは僕の誇りだ。これが君と戦う最後の試合なんだ。僕は引退する”と告げたんだ」と告白。この時点で引退の意思は他の誰にも告げておらず、羽生が初めてだったという。

 その9カ月後、フェルナンデス氏は正式に引退を表明。「あんなタイミングで伝えたからユヅルには最悪だと言われたけど、僕はここだと思った。最高の戦いの後だったからね。一番告げたい相手と一番良い場所にいられて本当によかったよ」と笑顔で回想していた。

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