陵侑、日本勢18季ぶりジャンプ週間V「ひと味違う」

[ 2019年1月1日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ男子個人第8戦 ( 2018年12月30日    ドイツ・オーベルストドルフ )

ジャンプ週間開幕戦で優勝した小林陵の飛躍
Photo By ゲッティ=共同

 ジャンプ週間開幕戦(ヒルサイズ=HS137メートル)を兼ねて行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が合計282・3点で今季、通算ともに5勝目を挙げた。小林陵は1回目に最長不倒の138・5メートルを飛んでトップに立ち、2回目は126・5メートルで逃げ切った。4戦で争うジャンプ週間での日本勢の勝利は2000〜01年シーズンにガルミッシュパルテンキルヘン(ドイツ)で勝った葛西紀明(土屋ホーム)以来、4人目。1997〜98年シーズンの船木和喜(フィット)に次ぐ、日本選手2人目のジャンプ週間総合優勝へ好発進した。

 0・4点差の勝負を制した小林陵は目を閉じ、込み上げてくる歓喜に浸った。日本勢が伝統の4連戦で勝つのは18季ぶりの快挙で「ジャンプ週間の勝利は(普段の)W杯とはひと味違う」と重みをかみしめる。ジャンプ週間総合優勝争いの本命にふさわしい強さを2万5500人の大観衆に見せつけた。

 ほぼ無風の1回目は一人だけヒルサイズを越えた。2位を2・7点リードして迎えた2回目の飛躍順は最後。不利な追い風の中、126・5メートルまで粘り、貯金を生かして逃げ切った。

 29日の予選は着地が乱れ、飛型点が52・0点と低かった。しかし、本戦は2回とも54・0点とまずまず。プレッシャーをはねのけ、きっちりと実力を発揮したことが、飛距離換算で0・5メートル(0・9点)にも満たない僅差の勝利につながった。

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