長崎北陽台 11大会ぶり8強にうれしい悲鳴!?心配の種は「センター試験」

[ 2019年1月1日 15:41 ]

第98回全国高校ラグビー第4日・3回戦   長崎北陽台21―15茗渓学園 ( 2019年1月1日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<長崎北陽台・茗渓学園>茗渓学園とのシーソーゲームを制し、喜ぶ長崎北陽台フィフティーン
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 Bシードの長崎北陽台(長崎)が同じBシードの茗渓学園(茨城)を接戦の末に下し、87回大会(2007年度)以来、11大会ぶり5回目の準々決勝進出を決めた。

 長崎北陽台は7―10の劣勢で折り返した後半の4分、中央で組んだモールを15メートル押し込んでプロップ大井草太(3年)が逆転のトライ。14―15と再びリードを許した後の同23分にもゴール前5メートルの左ラインアウトからモールを形成し、副主将のフランカー山内裕斗(3年)が貴重なダメ押しのトライを挙げた。

 「新チームができた時からベスト8以上が目標でした。あこがれてたところまで来れてうれしい」。こう言って笑顔を見せた高校日本代表候補のNo・8山添圭祐主将(3年)が唯一「心配です」と表情を曇らせたのは1月19、20日に実施されるセンター試験を受験する大井、山内、フッカー永野皓大(3年)、プロップ中嶋健太(3年)のチームメート4人の存在。花園にも参考書を持ち込んで練習の合間を見て間近に迫ったもう一つの“大一番”に備えている。

 そのうち、この日殊勲のトライを挙げた山内は関西大学リーグ一の伝統校、同大への進学を希望している。文武両道を掲げる長崎北陽台では校則により全国区の実力を持つラグビー部も午後7時までには部員全員が下校しなければならない。山内もそうした環境の中、学業との両立を考えながらダ円形のボールを追ってきた。「センター試験まで3週間を切りましたね。英語と数学と国語、それか地理。大変ですけど頑張ります」と笑顔。「これからはすべて自分たちより格上のチームばかり。どこまでいけるかチャレンジしたい」と長崎北陽台3度目の4強入りへ意欲を見せた。

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2019年1月1日のニュース