大阪桐蔭、圧勝で2大会連続の準々決勝進出 綾部監督「不安はない」

[ 2019年1月1日 13:14 ]

第98回全国高校ラグビー第4日・3回戦   大阪桐蔭90―0玉島 ( 2019年1月1日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<大阪桐蔭・玉島>後半、突進する大阪桐蔭・奥井
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 第98回全国高校ラグビー大会第4日は1日、東大阪市・花園ラグビー場で3回戦が行われた。Aシードの大阪桐蔭(大阪第1)は攻守に玉島(岡山)を圧倒し、準優勝した昨年度に続く2大会連続4回目の準々決勝進出を果たした。大阪桐蔭は試合開始わずか30秒、初戦は出場機会のなかった高校日本代表のプロップ江良颯(えら・はやて=2年)とこの日、本職のフランカーからNo・8にポジションを変えたやはり高校日本代表候補の怪物2年生・奥井章仁が縦へと突進し、最後はSH秋山が中央へダイブ。2試合連続のノーホイッスルトライで簡単に先制点を奪った。

 この日はNo・8奥井のほか、高校日本代表候補のCTB高木幹也(3年)をSOで起用し、同じ高校日本代表候補のNo・8堤田京太郎(3年)WTB三島琳久(3年)をリザーブに回す公式戦では初めての布陣だったが、岡山県勢47大会ぶりの3回戦進出を果たした玉島をまったく寄せ付けなかった。

 「自分たちの形をつくれたのがよかったですね。抽選でこのヤマに入ることが決まってからこれをしようと思ってましたから。バランスよく30人で戦う。決勝までの5試合を考えてのことです。不安はないです」

 就任13年目の綾部正史監督は表情を変えることなく淡々と話した。

 公式戦で初めてNo・8を経験した奥井は攻守の要として味方のトライを演出したが「自分の持ち味の強いキャリーがまだまだできてなかったので。気持ちの部分でも前に出ようというのが薄かったかもしれません」とこの日の出来には不満顔。「No・8は全体をまとめていかないといけないポジション。自分はまだまだその器ではないです。今年はフランカーで楽しみたい」と最後は冗談交じりに笑って見せた。

 大会直前にかかったインフルエンザのため調整が遅れていた高校日本代表候補のCTB松山千大(3年)も先発で戦列復帰。高校日本代表候補8人を含む登録30人で挑む昨年度のリベンジ。順調な形で“花園前半戦”を終えた。

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2019年1月1日のニュース