紀平 全日本後に4回転練習解禁、22年北京金へ加速

[ 2018年12月11日 05:30 ]

グランプリファイナル最終日 エキシビションを美しい身のこなしで滑る紀平(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートGPファイナルの女子で初優勝した紀平梨花(16=関大KFSC)が9日、全日本選手権(21日開幕・大阪)後に4回転トーループの練習を解禁する構想を明かした。来季から得意の3回転半(トリプルアクセル)に大技をもう一つ組み込むことで、目標の22年北京五輪金メダルへ加速する。この日、エキシビションが行われた。

 初挑戦でファイナル制覇を成し遂げてから一夜、紀平は今後の演技構成を思い描いた。目標は北京五輪金メダル。その舞台で跳ぶ構成と比較して今を「80%くらい」と語る。その残り20%を埋めるものは「4回転だと思う」と言い切った。「まだどういう時代が来るか分からない。練習するだけしておきたい。どんどん先に行っておかないといけない」

 前人未到の領域だ。日本女子で4回転を成功させたのは、サルコーを跳んだ安藤美姫さんだけ。ロシアのジュニア勢トルソワ、シェルバコワも4回転を跳ぶが、トリプルアクセルと4回転の大技2つを組み込む選手はいない。練習ではサルコーとトーループに着氷している紀平は、シニア初年度でトリプルアクセルの完成度を高めるために封印中。それでもファイナル女王の称号を手にした16歳は「全日本後からやり始めます」と解禁を宣言した。浜田コーチは来季から組み込む意向を示している。練習の出来次第では、3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で前倒しして投入することもあるかもしれない。

 周囲に「練習の虫」と呼ばれるほど努力家だから、厳しい道を歩むことができる。氷上練習に加え、バレエとダンスの教室に通い、マイブームが「ない」ほどストイックな日々を送る。わずかな時間で洋楽、邦楽問わずに聴く音楽が癒やしの時という。

 21日からは大阪で全日本選手権が待っている。平昌五輪選考会を兼ねた昨年は、年齢制限のため選考対象外だったが、ジュニアながら3位。兵庫県西宮市出身の紀平は“凱旋”の舞台で初の頂点を目指す。「今年を締めくくる大事な試合。応援してくださる方々の前で完璧な演技をして笑顔で終えたい」。年内最後の大会を優勝で締め、飛躍へつなげていく。

 【女子の4回転ジャンパー】

 ☆安藤美姫 02年のジュニアGPファイナルで国際スケート連盟ISU公認大会で女子選手として史上初の4回転サルコーに成功。03年全日本選手権でも成功させ、村主章枝らを抑えて初優勝した。07、11年世界女王、10年バンクーバー五輪5位。

 ☆アレクサンドラ・トルソワ(ロシア) 18年世界ジュニア選手権でトーループとサルコーの4回転2種類に成功。ISU公認大会でのサルコーは2人目、トーループは女子初。10月のジュニアGPアルメニア大会で女子初の4回転ルッツに成功し、練習ではルッツ―トーループを跳ぶ。

 ☆アンナ・シェルバコワ(ロシア) 10月の国内大会で4回転ルッツを2度成功させた。練習ではルッツ―トーループに着氷している。平昌金メダルのザギトワ、トルソワと同門でトゥトベリーゼ・コーチに師事。

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