北京五輪リレー高平氏、繰り上がり銀に改めて感謝も「本当の順位で表彰台に…」

[ 2018年12月11日 22:15 ]

2008年の北京五輪陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した日本チーム。左から塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治の各選手
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 日本オリンピック委員会(JOC)は11日、2008年北京五輪陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治の4選手による日本が7日付で銀メダルに繰り上がったと発表した。優勝したジャマイカのネスタ・カーターがドーピング再検査で禁止薬物に陽性反応を示して失格が確定したため。メダル授与式は後日行われる予定。

 三走を務めた高平氏は日本陸連公式サイトにコメントを発表。「あれから約10年が経ちますが、日本の短距離が世界に向かって挑戦してきた歴史、皆様からの応援・サポートがあってこその結果ですので改めて感謝申し上げます」と感謝の思いを述べた。

 「しかし、このような素晴らしい結果を受けた裏側にはスポーツにおけるルール違反という悲しい現実がありました。私たちはオリンピックという素晴らしい舞台で、自分たちが得られる本当の順位で表彰台に立つことができませんでした」と悔しい思いを告白。

 「すべてのアスリートがクリーンで正々堂々と戦っているという姿に世界中が感動や希望を抱いている中、それを裏切る行為があったことは決して許されることではありません」と批判した。

 19年に国際陸連の世界リレー、20年には東京五輪を控えており「大会に参加するすべてのアスリートが、真実のアスリートであることを願い、未来に繋がる大会になることを祈っています」とドーピング撲滅を願った。

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2018年12月11日のニュース