宇野昌磨「こういうところが足りないんだな」 紀平の“自分を信じる力”称賛

[ 2018年12月11日 20:30 ]

全日本フィギュアに向け気持ちを切り替える宇野昌磨(撮影・会津 智海)
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 羽田空港の到着フロアは出待ちのファンで一部が埋め尽くされていた。彼女たちのお目当てはBTS(防弾少年団)らが登場するKポップの祭典の出演アーティスト。彼らが登場するたびに大きな歓声が沸き上がったが、そこに予想もしていなかった宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が登場。「宇野くんだ!」「宇野昌磨、見ちゃった」とざわめきと驚きの声が広がった。

 「僕の前に韓流スターが通って、女性の方がたくさんいましたね」。帰国した宇野も普段と違う到着の景色に少し驚いた様子だった。グランプリファイナルでの2年連続の2位は「とても悔しい結果」。「練習を信じるっていうのは一番難しい。練習をたくさんしてきたのに試合で信じずに無にしてしまうのはもったいない。まずは自分を信じることから」と今後のテーマを掲げた。

 観客席から見た女子フリーでの紀平の演技にも感じるものがあった。冒頭でトリプルアクセルに失敗しながらも、直後にトリプルアクセルから2回転トーループの連続ジャンプに切り替えて成功。「あれだけ1個目が回らず、2個目であれだけきれいに決める。驚きというか、こういうところが足りないんだな」と紀平が持つ“自分を信じる力”を強く感じたという。それ以外にも「表現が僕にないものを持っている。僕は1つ1つのポーズがあまりきれいじゃなくて、雰囲気でやっている。紀平選手は1つ1つが写真で取れるようにきれいに見える」と新女王の滑りを評した。

 21日開幕の全日本選手権(大阪)は今回の悔しさを晴らす雪辱の舞台になる。「楽しみな部分は全くない。ファイナルの悔しさをしっかり結果として演技で見せたい」と表情を引き締めた。

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