川内優輝 後半巻き返し10位フィニッシュに「悪いなりには走れた」

[ 2018年12月2日 16:22 ]

<福岡国際マラソン>苦悶の表情を浮かべ10位でゴールする川内(撮影・岡田 丈靖)
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 福岡国際マラソンが2日にあり、4月のボストンマラソン覇者、川内優輝(31=埼玉県庁)は2時間12分3秒で10位だった。11キロの給水で遅れ、「30キロまでついていければ」というプランが崩壊。それでも、苦悶の表情を浮かべながら粘りに粘った。31キロ付近では18位。そこから脱落者を拾い続けてフィニッシュした。

 「また前半で離されて最後粘るだけのいつものレースをしてしまった。10月が最悪の状態で、1カ月では無理があった。このタイムは今季セカンドベスト。悪いなりには走れた」

 スタート時の気温は20度。苦手の暑さの影響したか、「1キロ3分ペースが思ったよりきつかった」と振り返る。途中からは曇ったことで「体が動いた」と持ち味の後半の巻き返しにつながった。

 公務員ランナーは今年度限りで、来春からプロに転向する。競技人生の次の大きな目標は、2020年東京五輪を飛び越え、2021年世界選手権(米国オレゴン州)での「メダル」と宣言し、「僕にはあと3年ある。まだ成長できる」と走ることへの意欲は尽きない。

 ただ、過去3度の3位がある今大会で力を発揮できなかったことがよほど悔しかったようで、「30キロまでつけたら、100%失速しませんから」と、捨て台詞のような言葉を残し、報道陣の前から姿を消した。

 次戦は16日の防府マラソンに出場する。

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2018年12月2日のニュース