IOC理事会、東京五輪マラソン以外も競技時間変更検討

[ 2018年12月2日 05:30 ]

IOC理事会を終え、記者会見するバッハ会長
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 国際オリンピック委員会(IOC)は1日、都内で理事会最終日の審議を行い、20年東京五輪の暑さ対策を検討するIOC作業部会が複数の競技で時間帯の変更が必要とする中間報告を行った。午前7時から6時などに前倒しする方針で調整を進めているマラソンや競歩のほか、自転車マウンテンバイク、ラグビー7人制で正午前後を避ける競技時間帯の変更を検討する。

 記者会見したバッハ会長は「選手だけでなく観客にも関わる」と問題意識を示した。関係者によると、陸上は5000メートル、1万メートルについても暑さに配慮した設定が必要との指摘もあった。午前の競技開始の繰り上げ案だけでなく、午後の競技を気温が下がる時間に遅らせる案も示されたという。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「輸送や放送、公共交通機関の運営にも影響する。できるだけ早く対応する必要がある」と述べ、3日に始まるIOC調整委員会との合同会議での決着を目指し、関係機関と検討を進める考えを示した。

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2018年12月2日のニュース