未来夢が奪首!“自然体”で圧巻イーグル、主役の座も奪取

[ 2018年12月2日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ第3日 ( 2018年12月1日    東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

15番、ティーショットを打つ堀川未来夢(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 プロ4年目の堀川未来夢(みくむ、25=Wave Energy)が66とスコアを伸ばし、通算6アンダーで、09年全米プロ覇者のY・E・ヤン(46=韓国)らと首位に並んだ。3打差に10人が並ぶ大混戦の中、賞金王を目指す同学年の今平周吾(26=フリー)に刺激を受け、ツアー初優勝に挑む。今平、石川遼(27=CASIO)ら6人が通算3アンダーの5位につけている。

 学生時代のライバルから主役の座を奪い取る。17番パー5。堀川が6Iで打ったピンまで残り205ヤードの第2打は手前7メートルに乗った。「キャディーさんから“ここはパー4のつもりで”と言われ、イーグルだからと気負うことなくバーディーを狙うような気持ちで打ちました」。難しいスネークラインを読み切り圧巻のイーグル奪取で、一気に優勝争いの先頭に躍り出た。

 悔しさを糧にした。2週前のダンロップ・フェニックスでは3日目を終わって単独首位。しかし、最終日に63を出した市原の大まくりに遭い、18番で3メートルのパーパットを外し1打差で初Vのチャンスを逃した。

 10月の日本オープンから、先輩プロの片山らを参考に58度のウエッジと9Iを左手一本で打つ練習を取り入れ、ショットの精度が増したという。「右手を使うのを抑え、左手甲がフェース面のイメージ。その練習がマッチしました」

 シーズン前から始めた“増量作戦”もスイングの安定感を生んでいる。「毎食2合ご飯を炊いて、肉も毎日食べています。ステーキなら500〜600グラム。吐きそうになりながら食べたこともあります」。70キロの体重が85キロに増え、新1Wの効果もあり飛距離も15ヤードアップし平均285ヤードまで伸びた。

 賞金王を確実にしている今平とは同学年。「学生時代から凄くうまくて雲の上の存在。賞金王になるのも不思議ではない。これから1年、2年と彼に追いつけるよう頑張るだけ」。初Vのチャンスをつかみ取り、ライバルに近づく足が掛かりにする。

 ◆堀川 未来夢(ほりかわ・みくむ)1992年(平4)12月16日生まれ、神奈川県出身の25歳。4歳からゴルフを始め、日大時代には国体個人戦2連覇。2015年にツアー初参戦し、同年に賞金ランク41位で賞金シードを獲得。16年シード落ちも17年に復帰した。今季の賞金ランクは19位。2週前のダンロップ・フェニックスで2位。1メートル76、84キロ。趣味は映画観賞。

続きを表示

2018年12月2日のニュース