マウイ招待でゴンザガ大が逆転勝ち 八村はチーム最多の24得点 決勝の相手は強敵デューク大

[ 2018年11月21日 16:26 ]

マウイ招待で八村とのマッチアップが予想されるデューク大のウィリアムソン(AP)
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 全米大学男子バスケットボールでAP3位にランクされているゴンザガ大は20日、「マウイ招待(ハワイ州=参加8チーム)」の準決勝でアリゾナ大を91―74(前半37―45)で下して21日の決勝に進出。3年生の八村塁(20=2メートル3、104キロ)は40分中31分出場し、後半の15得点を含むチーム最多の24得点をマークして逆転勝利に大きく貢献した。

 今季全体の成績はゴンザガ大が5戦全勝でアリゾナ大は4勝1敗。試合は前半の終盤からアリゾナ大が優勢で、後半の開始49秒で点差を13点差にまで広げたが、ゴンザガ大はここから反撃して試合をひっくり返した。後半はフル出場となった八村は65―63で迎えた12分51秒にダンクを叩き込み、84―72で迎えた残り1分13秒には相手の反則をもらいながらもシュートを決め、フリースローも成功させてダメ押しの3点を加えた。

 フィールドゴールは16本中10本、フリースローは5本中4本成功。前日のイリノイ大戦で2本決めた3点シュートは1本放ったものの決まらなかった。

 ゴンザガ大は21日の決勝でAP1位の強豪デューク大(今季5戦全勝)と対戦。同大学はマウイ招待で過去5回優勝しており、この日の準決勝ではAP8位のオーバーン大(4勝1敗)を78―72(前半41―33)で退けて決勝に駒を進めた。

 デューク大には2017年のU―19W杯でMVPとなってカナダを優勝に導いたR・J・バレット(19=2メートル1、92キロ)のほか、ザイオン・ウィリアムソン(18=2メートル1、129キロ)、キャム・レディッシュ(19=2メートル3、99キロ)という1年生の怪物トリオが先発陣に入っており、オーバーン大戦でもバレットとレディッシュが18得点、ウィリアムソンも13得点を記録。来年6月末のNBAドラフトではバレット→ウィリアムソン→レディッシュの順で上位5番目までに指名されると予想しているメディアもあり、今季のNCAAでは圧倒的な力を誇示している。

 ゴンザガ大が勝てばマウイ招待では9年ぶりの優勝。この大会を制した5校が4月初旬のNCAAトーナメント(全米大学選手権)でも頂点に立つなど、招待大会の中でもトップ・グレードを保っているだけに全米注目の一戦となりそうだ。

 会場にはNBAのスカウトも多数集結。八村も上位指名が予想されているが、1年生の怪物トリオを敵に回して存在感を示すとその評価がさらにアップする可能性もあるだけに、最大限の力を発揮したいところだろう。

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2018年11月21日のニュース