手嶋多一 23年連続賞金シード維持へツアー最終戦9位が最低条件

[ 2018年11月21日 18:36 ]

<カシオWOプロアマ>賞金ランク88位もメジャー優勝シードを持つ手嶋多一は高みの見物?(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフのカシオ・ワールドオープン(賞金総額2億円、優勝賞金4000万円)は22日から4日間、高知県芸西村のKochi黒潮カントリークラブ(7335ヤード、パー72)で行われる。賞金シード争いに汲々(きゅうきゅう)としている選手にとってはこれが今季のツアー最終戦となる。

 注目はプロ26年目のベテラン手嶋多一(50=ミズノ)。現在賞金ランク88位。ボーダーラインとなる同68位の宮里優作(38=フリー)とは約535万円差。プロ4年目の96年から22年間守り続けてきた賞金シードを維持するためには今大会での9位が最低条件となる。22年連続賞金シード獲得は現役最長。記録更新を懸けた過酷な4日間がスタートする。

 ――これが今季の最終戦です。

 手嶋 長い間ありがとうございました。お疲れさまでした。もう無駄な抵抗はしないですんなり。できれば4日間やって帰りたいと思います。(笑い)

 ――賞金シードを守りたい。

 手嶋 まあ、26歳からずっと今までシードを獲ってきたんですけど、ちょっと今年はさすがに……3日目、4日目、悪いっていうのが多くてまあ、体力というか、年を感じた1年でしたね。飛距離はそうでもないんですけど、グリーン周りが今まで通りできなかったちゅうのと、自分ではそこまで悪くないと思ってるのにスコアにならないっていうのはそれが一番辛くて。まあ、ホントに悪くてスコアにならないなら納得できるんですけど、その辺のズレがなかなか調整できず、ここまできた感じです。まあ、幸い来年まで(14年)日本プロ(優勝)の(長期)シードがあるのでちょっと反省しつつ、また、来年、優勝争いができたらと思いますけど。はい。

 ――試合数が少ない反面、1試合の賞金額が高い男子ツアーでは逆転の可能性も十分あるのでは。

 手嶋 まあ、ボク、2007年にヨーロッパに行って日本で3、4試合しか出てなかった時、これ(カシオ・ワールドオープン)で優勝して結局、賞金シードをつなげたっていうのがあるのでないことはないですけど、あの時とは年も違いますから。ただ、最後までちゃんと諦めずにはやるつもりです。そのためには初日、2日目が終わっていいところにいるというのが大事だと思います。

 ――1年でも長くレギュラーツアーでやりたい。

 手嶋 そうですね。まあ、藤田(寛之)君も谷口(徹)さんもみんな同じ気持ちでやってると思うんで。やっぱり50歳になったらすぐシニアっていう風にもならないから。来年は合間があればむこう(シニア)にも出たいなとは思ってるんですけど。できるだけレギュラーに足を置いてやりたいのでまだまだちょっと。粘って頑張りたいですね。

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