比江島慎 海外組で唯一の日本代表合宿参加「3点シュートなど外からのシュートには磨きがかかった自信も」

[ 2018年11月21日 15:19 ]

<バスケットボール日本代表 アジア2次予選合宿>公開練習で素軽い動きを見せる比江島 (撮影・大塚 徹)  
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 富山で開催されるW杯アジア2次予選カタール戦(30日)、カザフスタン戦(12月3日)に向けて合宿中のバスケットボール男子日本代表が21日、都内で練習を公開した。

 今季からオーストラリアNBL、ブリスベン・ブレッツに移籍した比江島慎(28)が海外組として唯一の参加。新天地では10試合終了時点で2試合2分の出場に終わっているが「海外に行かないと分からないこともあるので、前向きにとらえている。日本の方がコンタクト的には楽に感じるし、3点シュートなど外からのシュートには磨きがかかった自信もある」と力を込めた。

 オーストラリア移籍後は「コミュニケーションが一番の壁になっている」と言う。10月11日のニュージランド・ブレーカーズとの開幕戦では、敵地に乗り込む飛行機移動の際にチームからバナナやゼリーなどの軽食を配られた。スタッフから「空港到着までに食べておくように」と指示を受けたが、比江島は聞き取れずに食べずにいた。入国審査で犬に吠えられて、鞄に入れていたバナナを発見されると、申告してなかったために自腹で400ニュージーランドドル(約3万700円)の罰金を支払うはめになった。「つらいこともあるけど、慣れてきた。メンタルは鍛えられている」。アクシデントに見舞われながら精神的にたくましくなっている。

 W杯アジア2次予選は各6チームの2組(E、F組)で対戦。F組の日本は4勝4敗で4位につける。各組3位以内と、4位チームの上位の計7カ国が本大会出場権を獲得するだけに、負けられない戦いが続く。今回の2試合は9月の同予選カザフスタン戦、イラン戦で連勝の原動力となった渡辺雄太(24=メンフィス・グリズリーズ)と八村塁(20=米・ゴンザガ大)が不在。比江島はフリオ・ラマス監督(54=アルゼンチン)から「前回よりもオフェンスに参加して、アグレッシブにプレーしてほしい」と要求されている。「オーストラリアで試合に出られていない状況で、鬱憤(うっぷん)を晴らしたい気持ちはある」。400ニュージランドドルを安い“授業料”だったと笑い飛ばせるような活躍を思い描いている。

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2018年11月21日のニュース