臥牙丸 涙の勝ち越し 母の死乗り越え初場所の再十両を有力に「来年はいい年にしたい」

[ 2018年11月21日 15:25 ]

大相撲九州場所11日目 ( 2018年11月21日    福岡国際センター )

<大相撲11日目>臥牙丸は寄り切りで極芯道(右)を下す(撮影・岩崎 哲也)
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 東幕下筆頭の臥牙丸(31=木瀬部屋)が極芯道を寄り切って勝ち越し、来年1月の初場所(1月13日初日、両国国技館)の再十両を有力にした。

 取組後は感極まり、目にうっすらと涙が浮かんだ。

 「(秋)巡業であんなに稽古したのは初めて。(巡業部長の)春日野親方に“戻る気持ちがあるなら、やらないと”と言われて。(木瀬)親方も支援してくれて。本当にみなさんに感謝したい」

 涙には幕下に落ちたつらさの他に、理由がある。母・ニノさんが7月の名古屋場所後に56歳で持病の腎臓病の悪化により、天国へ旅だった。そのショックを癒やすまもなく臨んだ秋場所で負け越し、幕下に転落した。

 「ファンから、辞めないで、という声をもらった。ここで辞めたら、ファンを裏切ることになるし、母も悲しむ。今年はつらいことばかりだった。来年はいい年にしたい」。言葉には実感がこもる。

 初場所で優勝した栃ノ心と同じくジョージア出身。パワーを生かして幕内を36場所務め、三役経験もある。15年夏場所では日馬富士から金星を獲得。地力は十分だ。

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2018年11月21日のニュース