【玉ノ井親方　視点】自信みなぎる碧山　手数も足も前に出ている

大相撲九州場所１０日目 （ 2018年11月20日    福岡国際センター ）

　碧山は手数も出ているし、足も前に出ている。この日も突っ張って出て宝富士を押し込み、相手が前に出ようとするところを頭を押さえ込みながら、うまくはたき込んだ。

　今場所は体がよく動いている。秋巡業からいい稽古ができたんじゃないかな。自信を持って取っている印象だよね。碧山を含め２敗の力士４人はこのまま一日一番必死に取って、貴景勝に食らいついていけばいい。今場所の賜杯は誰の手に渡ってもおかしくない。こんなチャンスはめったにないからね。

　３敗の豪栄道も勝ちたいという気持ちが変化気味の相撲になったんだろうね。左上手を取ろうと左にズレ気味に立った。勝ちはしたけど、もっとガツンと当たった方がよかった。右を差すなり左上手を取るなり、自分の相撲を取り切った方が勢いは出るよね。（元大関・栃東）