稀勢の里が稽古再開 秋場所に向け「しっかり稽古をやるだけ」

[ 2018年8月28日 15:11 ]

三段目力士に胸を出した高安(左)の脇ですり足を行う稀勢の里
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 8場所連続休場中の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が28日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古を再開した。土俵には上がらず、四股、スクワット、すり足、てっぽう、ゴムチューブを使ったトレーニングなどで汗を流した。これまで部屋でのすり足は、上がり座敷から向かって左側の土俵外を往復することが多かったが、この日は俵に沿って約3分の1周、弧を描くように行った。午後には力士会、赤ちゃん抱っこ撮影会イベントに参加するため、両国国技館に現れた。

 秋場所(9月9日初日、両国国技館)に向けては「しっかり稽古をやるだけ。(巡業で稽古を積んで)十分、体も仕上がっているから」と気負いはない。これまでは番付発表の翌日から高安と稽古することもあった。基本運動だけで終えたことには「しっかり体をつくって相撲を取りたい。今日は今日で(しっかりと)やっているから」と説明した。

 夏巡業は26日間の日程の全てに参加した。「久々に初日から最後まで出て、気持ちの部分でだいぶやりきった。1カ月、しっかり体をつくって、体の部分でもいい稽古ができた。非常にいい夏巡業になった」と振り返った。

 29日からは相撲を取る稽古を再開する予定で、31日に横綱審議委員会による稽古総見、9月3、4日には二所ノ関一門連合稽古が控える。次に出場する場所で進退を懸けると明言しているだけに、万全の態勢で初日を迎えたいところ。「体調を整えてやっていきたい」と話した。

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2018年8月28日のニュース