御嶽海 大関獲りへ自信満々「ワンチャンスは一番得意」

[ 2018年8月28日 05:30 ]

<大相撲番付発表>番付発表で笑顔を見せる御嶽海(撮影・西尾 大助)
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 日本相撲協会は27日、大相撲秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。先場所を制した関脇・御嶽海(25=出羽海部屋)は東京都墨田区の同部屋で会見し、大関獲りへ自然体を強調。マイペースを貫いて大関昇進を実現させる。昨年10月、秋巡業中に元横綱・日馬富士に暴行を受けた貴ノ岩(28=貴乃花部屋)が5場所ぶりの幕内復帰を果たした。

 御嶽海には貫禄が漂っていた。在籍する出羽海部屋での会見。大関昇進への自信を問われると、「はい」と即答。10場所連続で三役を維持し、東の関脇に昇進した25歳は「まずは勝ち越し、それから2桁。しっかり自分の相撲を取れば自然と(2桁)いくんじゃないですか」と自信をみなぎらせた。

 夏場所は9勝、名古屋場所は13勝を挙げた。昇進の目安となる3場所計33勝まで残り11勝だ。「ワンチャンスは一番得意」と自負するが、夏巡業の内容は濃かった。横綱・稀勢の里や大関・豪栄道らの胸を借り、「スタミナ強化」を図った。先場所は12日目と千秋楽に星を落としており、「勝負は後半」と上位勢との対戦が予想される終盤をポイントに挙げた。

 途中休場を含めて3横綱全員が不在だった先場所は重心の低い攻めが光り、平成生まれの日本出身力士として初めて賜杯を抱いた。「11連勝して(高安に)負けたのは悔しかったが、気持ちを切り替えることができた」。大関2連戦で連敗を阻止した経験が精神面でも支えになっている。

 マイペースを貫く御嶽海は稽古不足を指摘されることも少なくない。だが、勝負の15日間が迫ろうとも、そこだけは変わらない。「ここまで(自己流で)きたし、行けるところまでいく」。どんな状況でもぶれることのない精神力。磨きのかかったこの武器をもって一気に壁を突き破る。

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2018年8月28日のニュース