【砂村光信 視点】日本代表 プレッシャーに対応できなかった

[ 2018年6月17日 09:34 ]

ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2018第2戦   日本22―25イタリア ( 2018年6月16日    ノエビアスタジアム神戸 )

2人がかりにタックルされる松島(中央)(撮影・吉田 剛)
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 イタリアの方が挑戦者らしく戦っていた。FWは強いフィジカルを生かしてガンガン当たり、バックスも速く前へ出る防御でプレッシャーをかけてきた。日本はプレッシャーを受けてプレーの視野が狭くなった上に、対応しようとバックスが話し合う場面も見られなかった。

 日本にノックオンが目立ったのは、イタリアがボールをはたくプレーでミスを誘発したからだ。日本人はボールキャリアーに対してすぐにタックルへ行ってしまうが、イタリアはWTBが、突進してきたFWの横から入ってはたくなど、選手が状況を見極めて防御を使い分けていた。初戦からの修正も含め、欧州でもまれているからこその対応力だろう。

 日本は後半、疲れたプロップを早く代えるべきだった。交代が遅れたためにスクラムを押され、PGで失点した。メンバーも初戦と同じで、ジョセフ・ヘッドコーチは主力をなるべく固定して勝ち癖をつけさせる方針に見える。だが、強豪国はW杯1年前でも若手を積極的に起用して層を厚くしている。(元U―23日本代表監督)

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2018年6月17日のニュース