【丸山茂樹 メジャー基準】松山 疲れ癒やされる、いいバーディー締め

[ 2018年6月17日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン第2日 ( 2018年6月15日    米ニューヨーク州サウサンプトン シネコックヒルズGC=7440ヤード、パー70 )

16番でパットを放つ松山
Photo By 共同

 2日目は松山の組についてプレーを見た。全体的にショットのバランスが良く、大崩れしそうな雰囲気は全くなかった。そういう意味では安心して見ていられた。5、6メートルのミドルやロングパットがしっかり入っていれば、この日のコンディションなら5、6アンダーが出ていてもおかしくない感じだった。

 ただ、シネコックヒルズのグリーンは起伏があって、上りと下りのラインのスピードのバランスを取るのが難しい。14年前に僕がここでプレーした時もグリーン上で苦しんだ。一緒に回ったタイガーも本当に入らなかった思い出がある。特にベントとポアナが交じった芝は午後になると生育の差が出てきて、時間がたてばたつほど大変になる印象だった。松山も後半は惜しいパットが何度もあったが、なかなか決め切れなかった。でも、最後にしっかりチャンスをものにできたのは良かった。それまでのフラストレーションや疲れが少しでも癒やされる、いいバーディーパットになったと思う。

 小平、秋吉、星野の3人は残念な結果に終わってしまった。初めての経験が多く、叩いたこともないようなスコアを叩いてしまったに違いない。

 でも、何が足りなかったのかは、彼ら自身が一番よく分かっているはず。もう一度そのギャップを埋める作業を行い、再びこの舞台に戻ってきてもらえたらと思う。(プロゴルファー)

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2018年6月17日のニュース