東京五輪マラソン代表選考「MGC」“暑い”来年9・15に開催

[ 2018年6月16日 05:30 ]

会見する(左から)日本陸連の河野匡・長距離・マラソンディレクター、尾縣貢専務理事、瀬古プロジェクトリーダー(撮影・郡司 修)
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 日本陸連は15日、都内で会見し、20年東京五輪の男女マラソン代表選考レース「グランドチャンピオンシップ」(MGC)を来年9月15日に開催すると発表した。新国立競技場が完成前のため、明治神宮外苑を利用するものの、コースは20年東京五輪を踏襲する。残暑厳しい9月に設定されたことで真夏の東京で戦える選手を選ぶ“暑い”レースとなることは必至だ。

 瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)は「最後まで諦めない選手が勝ち残る。できれば暑くなってほしい!雨が降っちゃ困るし、台風も困る」と“晴れ乞い”。本番と時期が多少ずれるが、暑さへの耐性がキーワードになる。

 スタートは午前9時台の見込み。過去10年の同日午前10時の最高気温は平均27・8度で、選考レースにはうってつけとなる。東京五輪とほぼ同じコースだけに、勝負の分かれ目は後半36キロすぎに待つ高低差30メートルの坂となる可能性が高い。

 ≪川内の参戦熱望≫瀬古リーダーは来春からプロ転向を表明している公務員ランナー川内優輝(31=埼玉県庁)に「プロなんだから目立ってなんぼ。期待に応えるのもプロだと思う」と改めて参戦を熱望した。暑さが苦手と公言している川内は東京五輪出場に消極的だが、瀬古リーダーは「川内君が出ることで若手にも刺激を与えるはず」とラブコールを送っていた。

 ≪放映権争奪戦へ≫MGCの放映権を巡って、テレビ各局が争奪戦を繰り広げる。これまでも五輪代表選考レースは注目度が高かったが、東京五輪の代表を決めるMGCは高視聴率が確実。日本陸連の横川会長は、「日程やコースを発表できたところ。中継がどうなるか、などはこれから話し合っていくことになる」とした。入札など中継局の決定方法を模索していく。

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2018年6月16日のニュース