帝京大OBバックス三羽ガラスが存在感 ジョセフHCも賛辞

[ 2018年6月16日 22:47 ]

リポビタンDチャレンジカップ2018第2戦   日本22―25イタリア ( 2018年6月16日    ノエビアスタジアム神戸 )

<日本・イタリア>後半、トライを決めたトゥポウ(右端)を祝福する松田(左から2人目)ら
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 9日の第1戦で34―17で快勝した日本は22―25で敗れ、史上初めてのティア1からの2連勝を逃した。6月のテストマッチシリーズの通算成績は1勝1敗となり、勝ち越しを懸けて23日の最終第3戦(豊田スタジアム)ではジョージアと対戦する。

 規律やボール争奪戦、キックの精度では課題を残した日本だが、後半には最大16点のリードを許しながら、一時2点差に迫る場面もあった。その追い上げをけん引したのが、途中出場からチームにエナジーをもたらしたSH流大(ながれ・ゆたか、サントリー)、SO松田力也(パナソニック)、CTB中村亮土(サントリー)の帝京大OBのバックス勢だ。

 流は9点を追う後半頭から、松田と中村は16点差と開いた後の同20分から登場。その直後だった。敵陣奥深くのラインアウトからモールを組んで前進すると、流、松田とパスが渡り、CTBトゥポウ(コカ・コーラ)のトライにつなげた。さらに5分後、敵陣でペナルティーを得ると、流が相手の虚を突くリスタートを仕掛け、左右へ大きく展開。途中出場のNo・8マフィ(NTTコム)のトライを演出した。

 帝京大では中村が13年度、流は14年度の主将を務め、松田は16年度の副将として、それぞれ全国大学選手権の5、6、8連覇をけん引した。早大と対戦した13年度の大学選手権決勝では3人同時に先発し、岩出雅之監督を旧国立競技場の空に5回、舞わせた立役者たちでもある。

 試合後会見の冒頭、「率直に言って非常に残念だが、学ぶことが多かった」と切り出したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチだが、リザーブ選手に話が及ぶと「松田と中村を入れたことでゲームのテンポが上がり、スペースにアタックができた。前半から彼らは試合の流れを読み、把握していたからだ。チームを立て直すところまでできた」と賛辞を送った。

 同じ帝京大OBでは、すでに2度のW杯を経験しているフッカー堀江翔太(パナソニック)、松田と同期のNo・8姫野和樹(トヨタ自動車)のFW2人が先発として活躍。途中出場ながら輝きを放ったバックス勢3人にとっては、1週間後のジョージア戦に向けて最高のアピールとなった。

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