イタリアの徹底マークでSO田村、WTB福岡 本領発揮できず

[ 2018年6月16日 23:13 ]

リポビタンDチャレンジカップ2018第2戦   日本22―25イタリア ( 2018年6月16日    ノエビアスタジアム神戸 )

 9日の第1戦で34―17で快勝した日本は22―25で敗れ、史上初めてのティア1からの2連勝を逃した。6月のテストマッチシリーズの通算成績は1勝1敗となり、勝ち越しを懸けて23日の最終第3戦(豊田スタジアム)ではジョージアと対戦する。

 第1戦で目覚ましい活躍を見せたSO田村優(キヤノン)、WTB福岡堅樹(パナソニック)にとっては、反省の多い第2戦となった。1週間前は卓越したゲームコントロールとキック精度の高さを披露した田村だが、この日は相手の強いプレッシャーを受け、思うような試合運びができず。激しいチャージにさらされ、判断を迷う場面も散見された。

 週の半ばに痛めた右脚付け根部分も万全ではなかったようで、結局後半20分に交代。「前回は非常にいいパフォーマンスをしていた。過去に桜のジャージーを着ていたどの試合よりも」と高評価していたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも、この日のパフォーマンスには「今回は全く違った。ターゲットとして絞られ、プレッシャーを受けた。前回は自由にプレーできたが封じられ、若干自信を失ったのでは」と論じた。シンビンで1人少なかった前半12分、先取点のチャンスだった右中間のペナルティーキックも決められず。試合の流れを考えれば、痛い失敗だった。

 福岡も相手の徹底的なマークに遭い、約65メートルを走りきるトライを決めたような第1戦の切れ味は鳴りを潜めた。前半19分には自ら蹴ったグラバーキックから相手にカウンター攻撃を仕掛けられ、結果的に先制トライにつなげられた。

 チームにも個人にも課題山積の敗戦となったが、幸いにもジョージアとの最終戦を残す。1週間で修正を図り、白星で6月のテストマッチシーズンを締めくくる。

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2018年6月16日のニュース