花奈 びっくりエースで首位発進、生きた「ショットの切れ」

[ 2018年3月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース第1日 ( 2018年3月29日    静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6564ヤード、パー72 )

<ヤマハレディース初日>7番、バーディーパットを沈めてギャラリーの声援に応える永井 (撮影・白鳥 佳樹)
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 16年プロテスト合格の永井花奈(20=デンソー)が、11番のパー3(146ヤード)でホールインワンを達成するなど1イーグル、4バーディー、2ボギーの68をマーク。青木瀬令奈(25=三和シヤッター工業)らに1打差をつけ、プロ2勝目へ好スタートを切った。2打差の4位には菊地絵理香(29=オンワードホールディングス)ら3人がつけた。

 10番でバーディースタートを切って迎えた11番パー3。8Iでの永井の一打はピン手前80センチに乗ると、そのまま転がりカップイン。「いいところに行ったとは思いましたが、光ってよく見えなかった。でも“入った”という声が聞こえて、びっくりしました」。2ホールで一気に3つもスコアを伸ばす会心のスタートに驚いた様子だった。ホールインワンは過去に関東女子アマやツアー予選会で記録しているが、プロのツアーでは初めて。4アンダーで折り返すと、1、2番で連続ボギーも4、7番で取り返しプロ3年目で初の首位発進。「いつも初日は悪いのにトップはうれしい」と素直に喜んだ。

 今季5試合目だが、これまでの最高成績はヨコハマタイヤPRGRレディースの9位。「調子は悪くはないけど良くもないんです」とモヤモヤが続いていた。今大会の会場は距離が長い上に、グリーンも速い。永井が立てた作戦は「ピンの奥にはつけないで、自分の持ち味のショットの切れで勝負」。狙い通りに4、7番のパー3でともに1・5メートルにつけバーディーを奪った。

 16年のプロテストはトップ合格。1年後輩には勝、新垣ら、黄金世代と呼ばれる選手が並び、この日同組となった三浦もその一人。「他の人を気にする余裕なんてありません。自分のプレーをするだけです」と言いながら、先輩の意地を見せた。初優勝を飾った昨季の樋口久子・三菱電機レディースは、悪天候で2日間競技となっただけに「4日間しっかりやって勝てればうれしい」と完全優勝での2勝目に意欲的だった。

 ◆永井花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日生まれ、東京都出身の20歳。父の勧めで6歳からクラブを握る。14年日本ジュニア3位、同年世界ジュニアで7位。16年7月のプロテストでトップ合格を果たした。趣味は映画観賞とプロ野球観戦。“カープ女子”で菊池涼介内野手の大ファン。1メートル55、55キロ。血液型A。

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2018年3月30日のニュース