中学男子・大野、女子は神谷が優勝 高校男子は小寺と宇喜多首位タイ

[ 2018年3月30日 05:30 ]

富士ホームサービスpresents全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会第38回個人の部第2日 ( 2018年3月29日    滋賀県甲賀市 富士スタジアムゴルフ倶楽部南コース=高校男子、同北コース=高校女子、ダイヤモンド滋賀カントリークラブ=中学男女 )

<文部科学大臣楯争奪 中学生最終日> 文部科学大臣楯を持ちガッツポーズをする女子優勝・神谷そら(左)と男子優勝・大野倖
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 高校男子はこの日ベストスコアの65をマークした小寺大佑(大院大高1年)が18位から一気に浮上し、宇喜多飛翔(関西1年)と並んで首位。同女子は2日連続の60台となる69をマークした安田祐香(滝川二2年)が5アンダーで首位を守った。中学男子は大野倖(旭2年)が18番で4打差を逆転してV。同女子は73で回った神谷そら(土岐津2年)が制した。

 高校男子はベストスコアの65をマークした小寺が宇喜多と並んでトップに立った。「今日は初日に比べてショットのリズムが良く、スムーズに振れたことでスコアにつながった」。3打差以内に8人がひしめく大混戦。「優勝できるレベルにないので、上手な人と回れるだけでうれしいです」と小寺はどこまでも控えめだ。目標はトップ10。欲のなさが、ビッグタイトルを呼び込むかもしれない。

 高校女子“アベックV”は譲れない。72と粘った山下が首位と5打差の4位とV圏内に踏みとどまった。「ショットは悪くなかったが、風が計算できずグリーン奥につけることが多かった」。大阪桐蔭の新2年生で、選抜大会に出場している野球部のメンバーにはクラスメートもいる。「全国の舞台で活躍する野球部員は刺激を受ける存在」。第3日は“グリーンの攻めダルマ”と化し、大逆転の優勝を狙う。

 中学男子は最終18番で奇跡が起きた。その時点で首位の加藤と2位の大野は4打差。「2位に入れたらいい」と気持ちを切り替えた大野は、残り25ヤードからチップインイーグルを決めた。重圧を感じた同組の加藤は、まさかのトリプルボギー。大逆転で決着がついた。ただ、大野は「うれしいんですけど、まだ実感が湧かなくて」と笑顔もぎごちない。課題にしていたグリーン周りのプレーでビッグタイトルを奪った。。

 中学女子で優勝しても、神谷は内容に不満を覚えていた。「2日間ともにアンダーパーを目指していたので、このスコア(72、73)はちょっと…。最終18番もバーディーが取れなかったし」。妹のももが、20日の全国小学生春季大会を制覇。神谷姉妹で、小中の日本一になった。宮里藍さんに憧れてゴルフを始めた神谷は「将来は五輪に出場したい」と希望に満ちた瞳を輝かせた。

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2018年3月30日のニュース