貴公俊ら2力士は1場所出場停止 鏡山親方「前例よりも重い」

[ 2018年3月30日 05:30 ]

日本相撲協会理事会

国技館から戻った貴公俊(右から2人目)と貴乃花親方(右)は無言で部屋に入った
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 現役力士2人に1場所の出場停止処分が下された。春場所中に付け人に暴力を振るった十両・貴公俊(20=貴乃花部屋)、昨年秋から今年1月にかけて弟弟子に複数回にわたって暴行していた三段目力士(峰崎部屋)で、危機管理部長の鏡山理事(元関脇・多賀竜)は「前例よりも重い処分にした。暴力問題で協会が批判され、暴力根絶に取り組んでいる最中に暴力を振るった点を重要視した」と語った。

 貴公俊と同じような場所での暴行の例は、06年名古屋場所でカメラマンに暴行を働いた露鵬(当時幕内)がいる。露鵬は3日間の出場停止で、場所中に復帰。しかし世間の目は当時よりはるかに厳しくなっており、処分は必然的に重くなった。

 両者とも、4月の巡業と夏場所には参加できないが、部屋での稽古は制約を受けない。新十両の春場所で途中休場した貴公俊は、すでに幕下転落が確実。さらに夏場所全休となれば、7月の名古屋場所は幕下下位か三段目での復帰となりそうだ。

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2018年3月30日のニュース