錦織、苦しみながら16強 好不調の波露呈し反省

[ 2017年3月28日 05:30 ]

テニス マイアミ・オープン ( 2017年3月26日    米フロリダ州マイアミ )

苦しみながらもベルダスコを下した錦織(AP)
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 シングルス3回戦が行われ、男子で第2シードの錦織圭(27=日清食品)が第25シードのフェルナンド・ベルダスコ(33=スペイン)を7―6、6―7、6―1で下し、6年連続16強となる4回戦に進んだ。次は世界ランキング57位のフェデリコ・デルボニス(26=アルゼンチン)と対戦する。女子の尾崎里紗(22=江崎グリコ)はユリア・ゲルゲス(28=ドイツ)を下し、ベスト16入り。27日(日本時間28日)の4回戦では世界1位で第1シードのアンゲリク・ケルバー(29=ドイツ)と顔を合わせる。

 2時間44分の長丁場。好不調の波が大きい最近の錦織を象徴するような苦しい戦いだった。第3セットにベルダスコが自滅して勝利を手にしたものの、5―3とリードしながら逆転を許した第2セットはミスが多かった。「リードしている場面で守りに入ったり、彼のプレーに押されてしまったり、簡単なミスが相次いでしまっていた」と反省の言葉が並んだ。

 ショットに安定感がなかった。試合を通じてフォアの距離感がばらつき、第1セットは良かったバックも第2セット以降は精度が落ちた。相手の強打に対し、防戦に回る場面も目立った。試合中にラケットの張り替えを6本も要求。テンション(張る強度)を少しずつ上げたのはボールの飛距離を抑えるためで「飛びすぎていた感じがした」と説明した。1日の休養を挟んで次は4回戦に臨む。錦織は「アップダウンはあったが、いいイメージを持って進みたい」と次戦へ気持ちを切り替えた。

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2017年3月28日のニュース