平昌確保3枠へ三原が“真央流”魅せる演技で得点アップだ

[ 2017年3月28日 05:30 ]

フィギュアスケートの世界選手権開幕を前に公式練習のジャンプで転倒し笑顔を見せる三原舞依
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 フィギュアスケートの世界選手権(29日開幕)の公式練習が27日、フィンランド・ヘルシンキで始まった。エース宮原知子(19=関大)を欠く日本女子勢は29日のショートプログラム(SP)に向けて本番リンクで調整。2月の四大陸選手権を制した三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は日本の平昌(ピョンチャン)五輪出場3枠確保へ向けて、得意のジャンプに加えてステップや表現面での加点で上位進出を狙う。

 三原は本番会場での初練習でもハツラツとした動きを見せた=写真。会場は1カ月前に優勝した五輪プレ大会の四大陸選手権と同じように壁などが青色。ラッキーカラーの会場で「五輪も青だし、たくさん経験できてうれしい」と笑みを浮かべた。フリーの曲をかけて滑った際には珍しくステップで転倒した。「エッジを倒しすぎたかな」。四大陸選手権ではSP、フリーともにステップで最高評価のレベル4は取れずレベル3。「トップの選手はレベル4を取る。自分はまだまだ」と高度なエッジワークに取り組んできた。転倒は意識の高さの表れだった。

 また、トップ選手に比べて劣る演技点向上のため、浅田真央の映像を繰り返し見て研究してきた。「観客を引き込みたい」と魅せる演技にも意欲。四大陸選手権はジャンプでミスをせず、自己ベストを大幅に更新する合計200・85点を出したが、ステップや表現面でさらなる得点の上積みを目指している。日本の中心選手として期待のかかる17歳は「五輪の枠が決まる大切な大会。少しでも日本に貢献したい」と力強く誓った。

 ◆平昌五輪の出場枠 男女とも3選手が出場する世界選手権の上位2人の順位合計が13以内なら最大の3枠を獲得、14〜28だと2枠となる。日本は女子が3大会連続、男子が2大会連続で3枠を確保している。

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2017年3月28日のニュース