稀勢の里の綱完成 土俵入り練習に「ようやく昇進した気持ちが…」

[ 2017年1月26日 10:53 ]

芝田山親方(左奥)から雲竜型の横綱土俵入りの指導を受ける稀勢の里
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 大相撲の第72代横綱に昇進した稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)の新しい綱を作る「綱打ち」が26日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋の稽古場で行われ、純白の綱が出来上がった。稀勢の里は完成した綱を締め、同じ二所ノ関一門の芝田山親方(元横綱大乃国)から雲竜型の土俵入りの指導を受けた。

 化粧まわしは元横綱初代若乃花が約60年前に締めていたものを着用。せり上がりなどを無難にこなし「ようやく昇進した気持ちが湧いてきた。指先まで神経を通わせれば、美しさも出てくる。これから新しい歴史を刻んでいきたい」と緊張気味だった。芝田山親方は「体が大きいから格好いい。ゆっくりと、堂々とやってほしい」と述べた。

 綱打ちには大関琴奨菊ら、同じ二所ノ関一門の関取衆を含む約30人が参加。稀勢の里が見守る中、ねじり鉢巻き姿で「ひい、ふの、み」などと威勢のいい掛け声を飛ばし、3本の綱をより合わせて完成させた。

 初場所を14勝1敗で初制覇した稀勢の里は25日に昇進が決定し、19年ぶりの日本出身横綱となった。27日に東京・明治神宮で新横綱の推挙式と奉納土俵入りが行われ、初めて公の場で雲竜型を披露する。

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