キャバリアーズ今季2度目の3連敗、レブロン連続トリプルダブルも延長負け

[ 2017年1月26日 15:56 ]

延長で敗れ肩を落とすキャバリアーズのジェームズ(AP)
Photo By AP

 NBAは25日に各地で10試合を行い、東地区全体首位のキャバリアーズは地元クリーブランドで延長の末にキングスに112―116(前半47―53、延長8―12)で敗れて今季2度目の3連敗。年明け後は精彩を欠いており、ここ8戦で6敗目を喫して30勝14敗となった。

 先発と控えの層に格差がありすぎる現有戦力を「Top heavy(頭でっかち)」と批判して首脳陣を怒らせたレブロン・ジェームズ(32歳)は24得点、13リバウンド、11アシストで2試合連続のトリプルダブル。しかし延長で一時5点をリードしながら今季の勝率が4割を切っているキングスに試合をひっくりかえされた。

 カイリー・アービング(24歳)は20得点を稼いだが、103―102で迎えた第4Qの残り12・4秒にフリースローの2本目をミス。3点差にしていれば勝利に大きく近づいたはずだが、2点差となった残り3・4秒にディマーカス・カズンズ(26歳)にゴール下で同点シュートを決められて延長に引きずり込まれた。

 ジェームズは控えの層との力量差に不満を訴えているが、最近の試合で目立っているのはフリースローの成功率が著しく低いこと。この日はチーム全体で34本中17本を失敗し、ジェームズを含む先発陣の成功率も56%(25本中成功14本)にとどまった。一方、キングスは22本中19本を成功。フリースローという基本中の基本でミスが目立っているところに、キャバリアーズの“苦悩”がにじみ出ている。

 キングスは30勝14敗。主力フォワードのルディー・ゲイ(30歳)がアキレス腱断裂で今季の出場が絶望になっているが、センターのカズンズが28得点、10リバウンド、9アシスト、ガードのダレン・コリソン(29歳)が23得点をマークして強敵を敵地でなぎ倒した。

 サンダーは敵地ニューオーリンズでペリカンズに114―105(前半64―45)で勝って連勝で27勝19敗。ラッセル・ウエストブルック(28歳)は27得点、12リバウンド、10アシストで3試合連続、今季23回目のトリプルダブルを達成した。通算では60回目。59回のラリー・バード(元セルティクス)を抜いて歴代単独の5位に浮上した。

 ペリカンズは18勝28敗。23日のキャバリアーズ戦を欠場したアンソニー・デービス(23歳)が復帰したが、第2Q残り2分に再び右太腿を痛めてダウン。地元で行われる球宴で西軍先発メンバーに選出されているが、今後の出場は微妙になってきた。

 ウォリアーズは敵地シャーロットでホーネッツに苦戦しながらも113―103(前半53―47)で勝利を収めて39勝7敗。23日のヒート戦では敗れていたが、今季初の連敗は阻止した。

 ケビン・デュラント(28歳)は33得点中16得点を第4Qに集中。シャーロット出身のカリーは“里帰り”となった一戦で6本の3点シュートを決めて28得点を記録した。

 ホーネッツは23勝23敗。体調不良を押して出場したケンバ・ウォーカー(26歳)が26得点を挙げて第4Q途中で一時5点をリードしたが土壇場で競り負けた。

 東地区アトランティック2位のセルティクスは地元ボストンでロケッツを120―109(前半52―58)で退けて27勝18敗。連敗を3で阻止し、同首位ラプターズが敗れて5連敗を喫したためにその差は0・5ゲームとなった。

 1メートル75のアイゼイア・トーマス(27歳)は38得点と9アシストをマーク。30得点以上は今季15回目、20得点以上は29試合連続となった。

 ロケッツは34勝15敗。ジェームズ・ハーデン(27歳)は30得点、6リバウンド、12アシストを稼いだが、3点シュートは11本中9本を失敗。チームはここ9戦で6敗目となり、チームの勢いに陰りが見え始めた。

 <その他の結果>

ヒート(16勝30敗)109―106ネッツ(9勝36敗)、ホークス(27勝19敗)119―114ブルズ(23勝24敗)、グリズリーズ(27勝20敗)101―99ラプターズ(28勝18敗)、76ers(17勝27敗)114―109バックス(21勝24敗)、マーベリクス(16勝29敗)103―95ニックス(20勝27敗)、トレイルブレイザーズ(20勝27敗)105―98レイカーズ(16勝33敗)

 <27日のテレビ中継>

サンダー―マーベリクスWOWOWプライム 10時〜

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月26日のニュース