金剥奪でカーター提訴へ 北京五輪男子四百リレー

[ 2017年1月26日 12:06 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)が2008年北京五輪の陸上男子400メートルリレーでジャマイカの金メダルを剥奪すると発表したことを受け、ドーピング違反で失格とされた優勝メンバーのネスタ・カーター選手の弁護士は25日、処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する意向を示した。ロイター通信が伝えた。

 ジャマイカは第1走者だったカーター選手が、北京五輪のドーピング再検査で興奮作用のある禁止薬物のメチルヘキサンアミンに陽性反応を示した。CASでの裁定を経て、処分が確定すれば同五輪から3大会連続で短距離3冠を達成したウサイン・ボルト選手らも金メダルを剥奪される。国際陸上競技連盟はカーター選手に出場停止などの処分も科す方針で「他の競技会で採取、保管してある検体も再検査する」との声明を出した。

 また同五輪の女子走り幅跳びと三段跳びでともに銀メダルを獲得したロシアのタチアナ・レベデワ選手も、再検査で筋肉増強作用のある禁止薬物のトゥリナボルに陽性反応を示して失格となり、メダルを剥奪された。

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2017年1月26日のニュース