東京世代が金奪回誓う 辻「やることたくさん」中島「金目標に」

[ 2016年9月20日 08:55 ]

盛大に花火が舞う閉会式

 12日間の戦いが幕を閉じたリオデジャネイロ・パラリンピック。今大会を経験した東京世代には4年後の金メダル奪回の期待がかかる。有力な金メダル候補として名前が挙がるのは今回の銅メダリスト2人。ハンドボールから転向して急成長を遂げた陸上女子400メートルの辻沙絵(21=日体大)は「400メートルのメダルはうれしいが、100メートルと200メートルでは世界との差を感じた。20年に向けてはやらなければいけないことはたくさんある」と話し、複数種目でのメダル挑戦を視野に入れている。競泳男子200メートル個人メドレーの中島啓智(17=千葉・中山学園高)は今大会で大幅にベスト記録を更新し「東京では金メダルを目標に頑張りたい」と力強く誓った。

 今大会では満足いく結果は残せなかったが、貴重な経験を積んだ選手も多い。カヌー女子では瀬立モニカ(18=筑波大)が予選を突破した。決勝では最下位の8位に終わり「悔しさは東京で晴らしたい」とリベンジを誓う。競泳女子の一ノ瀬メイ(19=近大)と池愛里(17=東京成徳大高)はともに複数の個人種目に出場したが、一度も決勝に残れなかった。一ノ瀬は「世界との差を感じ、悔しさを知ったことで、4年後は全く違うものにできる」と心を新たにし、池は「4年後はメダル争いできるようにしたい」と目標を明確にした。また、9位に終わった車いすバスケットボールでは鳥海連志(17=長崎・大崎高)が限られた出場時間ながら大舞台を経験。「金メダルを獲るビジョンが、自分の中では描けている。ここからはい上がっていく」と力を込めた。東京世代の今後の成長が、日本躍進の鍵を握る。

 ▽20年東京パラリンピック 東京五輪(7月24日~8月9日)後の8月25日~9月6日に行われる。実施競技数はリオ大会と同じ22で、7人制サッカーとセーリングが外れ、バドミントンとテコンドーが初めて採用される。

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