彩香 背中痛も日米飛ばし屋対決で闘志!69で1打差2位

[ 2016年5月7日 05:30 ]

5番、ティーショットを放つ渡辺彩香

女子ゴルフツアーワールド・レディース・サロンパス・カップ第2日

(5月6日 茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部東コース=6605ヤード、パー72)
 日米飛ばし屋の競演に約6000人のギャラリーが沸き立った。首位と1打差の3位から出た渡辺彩香(22=大東建託)が5バーディー、2ボギーの69をマークすると、首位と2打差の8位から出たレキシー・トンプソン(21=米国)も1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、ともに通算6アンダー、138で首位と1打差の2位に並んだ。69とスコアを伸ばしたフェービー・ヤオ(23=台湾)が単独首位に立った。

 会心の一打だった。最終18番パー5。渡辺はピンまで残り217ヤードの第2打を5Wで手前エッジまで運ぶと、8メートルのイーグルチャンスを10センチまで寄せてバーディー締め。2位で決勝ラウンドに駒を進め、「18番の第2打はうまくコントロールできた。1Wも飛んでいた」と満足そうに笑った。

 同組のトンプソンの存在が気持ちを高ぶらせる。日本ツアー一の飛ばし屋も、時には1Wショットで20ヤードほど置いていかれたが、「刺激をもらった」と逆に発奮。「前半はレキシーがスコアを伸ばしていたし、離されないように」と食らいつき、通算6アンダーで並んでホールアウトした。トンプソンも「彼女は強く日本でベストの選手。私も良いプレーをしなくてはならないと思った」と褒めちぎった。

 実は開幕前日に突然の背中痛に襲われ、翌朝には「痛みで息ができなくなるほど」の状態にまで悪化した。だが、目標のメジャータイトルやリオデジャネイロ五輪に思いをはせると「大事な試合だから欠場したくなかった。打てさえすれば問題ない」と患部を温めるなどして強行出場。初日終了後の夜に静岡から八代直也トレーナーを呼んでケアすると、この日は「ウソみたいに痛みがなくなった。体が丈夫で良かった」とプレーへの執念が回復につながった。

 リオ五輪出場へ意欲を示しているトンプソンと互角の戦いを演じ、五輪への思いも一層強くなった。「残り2日間も自分のリズムを意識したい」。首位とは1打差。メジャー初タイトルとその先のリオがまた一歩近づいた。

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2016年5月7日のニュース