錦織 3年連続ベスト4進出!高い集中力でキリオスに逆転勝ち

[ 2016年5月7日 05:30 ]

男子シングルスで準決勝進出を決め、観客の声援に応える錦織圭

マドリード・オープン男子シングルス準々決勝

(5月6日 マドリード)
 男子シングルス準々決勝で世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)が3年連続のベスト4進出を決めた。世界21位のニック・キリオス(21=オーストラリア)に6―7、7―6、6―3で逆転勝ち。7日(日本時間8日未明)の準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)の勝者と対戦する。

 2時間38分を超える息詰まる死闘。苦難の末に準決勝に駒を進めた錦織は大きく息をついた。

 「最初の2セットはブレークもなく厳しい展開だった」と振り返った通り、新鋭キリオス相手に手を焼いた。試合中盤までは互いに第1サーブの確率が70%を超え、テンポよくゲームは進んだ。しかし、ラリー戦の少ない展開はキリオスのペース。錦織は一度もブレークポイントを与えなかったものの第1セットを落とした。第2セット序盤にはイライラを募らせ、コート横の看板にボールを打ち込む姿も見せた。

 相手の弾丸サーブに押されながら、それでもストローク戦で経験の差と底力を示して苦境を打開した。再びもつれ込んだタイブレークでは高い集中力を発揮。「フォアを使って攻めていけた。積極的にいった」と3度のミニブレークで追いつくと形勢は逆転した。

 最終セットに入ると短気なキリオスはサーブの確率と同時に集中力も低下。錦織は第2サーブに対してもリターン位置を深く取り、ストロークでじっくりと料理した。第4ゲームでこの試合初めてのブレークに成功すると粘る相手を振り切った。マスターズ大会では、準優勝したマイアミ・オープンに続いて出場2戦連続でのベスト4入り。だが、あくまで通過点にすぎない。準決勝に向け「しっかりリカバリーして、コーチと作戦を練りたい」とすぐに気持ちを切り替えた。

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