コービー最後のNBA球宴 25分49秒プレーで10得点「楽しかった」

[ 2016年2月15日 15:11 ]

西軍のブライアント(手前)と向かい合う東軍のジェームズ(AP)

 今季限りでの引退を表明しているNBAレイカーズのコービー・ブライアント(37)が14日、カナダ・トロントで行われた第65回オールスターゲームに出場。選出18回、出場15回目での“ラストダンス”は、25分49秒のプレータイムで10得点6リバウンド7アシストという内容で幕を閉じた。

 試合前のセレモニーでブライアントは「自分が愛したゲームを続け、自分の人生の半分以上をNBAの中で過ごせたのはとても幸運だった」とあいさつ。96年のデビュー以来、ファイナル制覇5回、オールスターMVP4回という数々の勲章を手にした希代のスーパースターは数々の記録と記憶を残して夢舞台を去っていった。

 カナダでのNBA球宴開催は史上初。しかしNBAがまだBAAと呼ばれていたころ、リーグ発足最初の試合(ニックス対ハスキーズ)が行われたのがトロントだった。ブライアントは06年にロサンゼルスで歴代2位の81得点をマークしているが、その時の相手はトロントを本拠にしているラプターズ。組織的にも個人的にも多くのエッセンスがつめこまれている場所で、NBA20シーズン目を迎えているブライアントは球宴にピリオドを打った。

 「こんな面々と試合ができて本当に楽しかった」と背番号24が振り返った試合は、ブライアントのいる西軍が196―173(前半92―90)で東軍に勝利。どちらも従来の最多得点記録(163)を上回るハイスコアのゲームで、通算成績は西軍の28勝37敗となった。3点シュート7本などで31得点を挙げたラッセル・ウエストブルック(27=サンダー)が昨年に続いてMVP。2年連続の受賞は史上初めてとなった。

 東軍ではファン投票選出のポール・ジョージ(25=ペイサーズ)が球宴最多記録にあと1点と迫る41得点をマーク。レブロン・ジェームズ(31=キャバリアーズ)は13得点に終わった。

 来年の第66回オールスターは元ブルズのマイケル・ジョーダン・オーナー(52)率いるホーネッツの地元、ノースカロライナ州シャーロットでの開催。なおレギュラーシーズンは18日(日本時間19日)から再開され、11勝44敗と低迷しているレイカーズは19日(同20日)に地元ロサンゼルスでスパーズ(45勝8敗)と後半戦の初戦を迎える。

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