競歩世界記録保持者の鈴木、リオ五輪絶望  日本選手権欠場

[ 2016年2月15日 18:43 ]

 日本陸連は15日、男子20キロ競歩の世界記録保持者の鈴木雄介(富士通)が股関節の痛みと調整遅れのため、リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権20キロ競歩(21日・神戸)を欠場すると発表した。最終選考会となる3月の全日本競歩能美大会のエントリーも見送る方針で、五輪出場は絶望となった。

 28歳の鈴木は昨年3月の全日本能美大会で1時間16分36秒の世界新記録をマークした。メダルを期待された昨夏の世界選手権(北京)は故障のため途中棄権し、その後、恥骨結合炎の治療とリハビリを続けていたが、回復しなかった。

 鈴木は「少しずつ改善はしているものの、レースに向けたトレーニングができていない状況。今後は復帰に向けて取り組み、自己記録の更新、世界選手権のメダル、東京五輪での金メダルを目指したい」とのコメントを発表した。

 石川県出身で2012年ロンドン五輪は36位、14年の仁川アジア大会では銀メダルを獲得した。

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2016年2月15日のニュース