“ひねり王子”白井、団体金に興奮!床、跳馬で“内村超え”

[ 2015年10月30日 05:30 ]

男子団体総合決勝、床運動で高く跳ね上がる白井

日本、世界選手権37年ぶり団体金

 白井がひねって、祈って、そして笑った。床運動と跳馬でチームに貢献した“ひねり王子”は2度目の世界選手権団体で金メダル。13年は種目別の床運動を制したが、「チームで勝つのはこういうことなんだと思った。歴史をつくってくれたチームメートに感謝したい。一員でうれしい」と興奮気味に話した。

 圧巻の2種目。昨年団体決勝の床運動ではラインオーバーで0・3点の減点があり中国と0・100点差の接戦で致命傷になった。この日は「リ・ジョンソン」、「シライ」など高難度の技を完璧に決め予選の16・100点を上回る16・325点をマーク。「シライ/キムヒフン」を跳んだ跳馬でもチームトップの15・533点を叩き出した。

 自分の出番が終われば、目を閉じて両手を合わせてチームメートの好演技を祈った。「どんだけ祈ればいいのって感じでした。見ている方が緊張する」。昨年は中国のスコアが出て銀メダルに終わった瞬間、ぼう然。帰りのバスで内村がポツリと言った。「みんなで出直そう」。白井は誓った。「次も代表に入って、(内村)航平さんと戦う」。金メダルが決まると笑顔で内村と歓喜の輪に加わった。

 団体で最高の歓喜を味わい、31日の種目別・床運動に臨む。連覇を狙った昨年は銀メダル。29日は練習会場で調整し、「意気込みすぎずにやりたい」と余裕の表情。決勝に持ち越さないものの、予選では2位に0・734点差の大差をつけた。“ひねり王子”が2年ぶりに頂点に返り咲く。

 ▽団体総合の試合形式 予選は6人中5人が演技し、上位4人の得点を合計する。決勝には予選の得点を持ち越さず、6人中3人が演技して全ての得点を合計するため、ミスが許されない。

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