松山“二刀流”で圧巻8バーディー!3差2位の好発進

[ 2015年10月30日 05:30 ]

6番でパットを決め、声援に応える松山

USPGAツアー CIMBクラシック第1日

(10月29日 マレーシア・クアラルンプール クアラルンプールG&CC=6985ヤード、パー72)
 松山英樹(23=LEXUS)が8バーディー、1ボギーの65で回り、首位と3打差の2位と好発進した。石川遼(24=CASIO)は5バーディー、2ボギーの69で24位となった。ボギーなしの10バーディーで62をマークしたスコット・ピアシー(37=米国)がトップに立った。今大会は78人が出場、予選落ちなしで行われる。

 松山はチャンスを生かして8バーディーを奪い2位発進。「あまりスピンがかかる方じゃないが、これぐらいのグリーンの状態だったらピンを狙っていける」と満足そうだった。舞台は年間を通して高温多湿のマレーシア。連日のスコールで軟らかくなったグリーンを、持ち前の高さのあるアイアンショットで果敢に攻めた。

 出だしの10番パー5は2オンしてイーグル逃しのバーディー。12番はグリーン右のバンカーから直接入れてスコアを伸ばした。13番はボギーとしたが、14番はピン右2メートルにつけて取り返し、上がりの4ホールもショットとパットがかみ合い、3バーディーで締めた。

 「ティーショットが安定していたし、パーオン率も高かった」。パー3以外の14ホール中11ホールでフェアウエーをキープした。パーオンできなかったのは2ホール。完璧に近い内容だった。

 今大会は専属の進藤大典キャディーが休養のため、代わりに契約メーカー、ダンロップ社の担当者・藤本哲朗氏がバッグを担ぐ。ツアーに同行しており気心は知れている。ただ本職ではないため戸惑うことも多かった。

 急造キャディーを松山はさりげなくフォローした。自分で歩測してピンまでの距離を計算したり、時にはバンカーをならすこともあった。松山は「普段と特に何も変わらない」と言うだけだが、通常と違うリズムの中でスコアをつくるのはさすがというほかない。

 大きな手応えを持って初日を終えた。「この日みたいなゴルフを4日間できれば優勝できると思う。それがなかなかできないのがゴルフだと思うので、一日でも多くできるようにしっかりと練習したい」。松山は言葉に力を込めた。

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