絵理香、単独首位浮上!師匠の助言で乗った!2年前の雪辱必ず

[ 2015年10月4日 05:30 ]

<日本女子オープン3日目>15番ホール、ピンチを迎えた菊地絵里香は見事にチップインでパーセーブし、快心のドヤ顔

女子ゴルフツアー日本女子オープン選手権第3日

(10月3日 石川県加賀市 片山津ゴルフ倶楽部白山コース=6613ヤード、パー72)
 菊地絵理香(27=オンワードホールディングス)が7バーディー、2ボギーでこの日のベストスコア67をマーク、通算4アンダーの単独首位に浮上した。04年日本オープンを同じ開催コースで制した男子プロの谷口徹の見立て通り、難コースを攻略。自滅して優勝を逃した2年前の雪辱を果たす。1打差の2位にメジャー最年少優勝が懸かる柏原明日架(19=UMKテレビ宮崎)。2打差の3位に全米女子オープン覇者の柳簫然(ユ・ソヨン)(25=韓国)がつけた。
【第3R成績】

 ホールアウトした菊地の言葉が弾むのも当然だ。この日、叩きだした67のスコアは3日間通してもベストスコア。「このコースは毎ホール難しくてすんなりいけるホールがない。きょうは本当に上出来」。最高のゴルフでメジャー初優勝へ王手をかけた。

 前半で3つスコアを伸ばすと、13番は9メートルのバーディーパットを沈め、15番はラフからチップインパー。16番パー3は8Iでピン1メートル手前にピタリとつけ、17番は13メートルをねじ込んでスコアを伸ばした。ショットもさえ、勝負どころでアプローチも決まり、ロングパットを沈めたのだから笑いは止まらない。

 苦い思い出を払しょくする絶好機だ。2年前の日本女子オープンでは最終日に首位に立った直後、自滅。同組の宮里美香に優勝をさらわれた。「あの時は最終組じゃなくて1つ前の組で回りたいと思ったけれど、今は最終組で回りたい。自分に挑戦したい」。4月のKKT杯バンテリン・レディースで念願の初優勝。経験もプラスされ、強気なエリカ様になった。

 “師匠”の後押しも心強い。今年2月の宮崎合宿で知り合った男子プロの谷口徹とは食事をしたり、メールをしたりする間柄。開催コースで行われた04年日本オープンを制した谷口からは初日終了後、メールで「絵理香ちゃんに向いているコースだよ。フェアウエーキープすることが攻略のポイント」と助言を受けた。初日はパーオンしたのが8ホールだったため半信半疑だったが、確かな目を持つ先輩の言葉にも乗せられた。

 「2年前は自分が果たして(メジャータイトルを)獲っていいのかという気持ちだった。今は獲りたい気持ちは凄くある」。力ずくでもぎ取った最終日最終組。今度はVロードを踏み外さない。 

 ▽13年日本女子オープンVTR 最終日最終組は通算3アンダーで単独首位の宮里美香、5打差2位の菊地絵理香。宮里が前半に4ボギーを叩き、失速気味で後半に突入。さらに宮里は14、15番で連続ボギーを叩いたため菊地が初めて単独首位に浮上。だが、16、17番で今度は菊地が連続ボギーとして後退。通算イーブンパーの宮里が優勝、菊地は1打差2位だった。

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