砂村光信氏が解説 キーワードは「低さ」 完璧だった日本のサモア対策

[ 2015年10月4日 07:25 ]

<日本・サモア>前半、スクラムを押し込み、認定トライを奪う日本代表FW陣
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ラグビーW杯イングランド大会1次リーグB組 日本26―5サモア

(10月3日 ミルトンキーンズ)
 今回のW杯ではハイタックルやショルダータックルなどの反則が厳しく取られている。この日のレフェリーも厳格で、見えない部分の反則を全て取っていたため前半だけでサモアにシンビンが2人出た。ビデオ判定をするテレビジョンマッチオフィシャル(TMO)を置いている影響もあるだろう。これまでサモアがやってきた荒っぽいプレーは全て反則となるのが現代のラグビーだ。

 「低さ」をキーワードにしたジャパンのサモア対策はほぼ完璧だった。ディフェンスでは1人目が相手の下半身へしっかりタックルし、アタックでは密集でサポートする選手がボールを狙ってくる相手よりも下へ入ることでターンオーバーを防いだ。快勝は分析通りに戦い方を遂行したからこそで、スタッフと選手が一丸となって取り組んだ成果といえる。

 23―0の時点でトライを狙いにいかなかったのは意外だったが、バックスのリザーブが少なく、CTBサウが痛んでいたことも考慮したのではないか。日本がリードしても英国人の観客は“当たり前”という反応をしており、ジャパンは強くなったんだなと感じさせられた。(元U―23日本代表監督)

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2015年10月4日のニュース