遼 崖っ縁116位 来季シード&PO進出目指すも「不信感」

[ 2015年8月22日 05:30 ]

第1ラウンド、15番でバンカーショットを放つ石川遼

USPGAツアー ウィンダム選手権第1日

(8月20日 米ノースカロライナ州グリーンズボロ セッジフィールドCC=7127ヤード、パー70)
 レギュラーシーズン最終戦は、来季のシード確保とプレーオフ進出を目指す石川遼(23=CASIO)が5バーディー、6ボギーの71で116位と出遅れた。松山英樹(23=LEXUS)はボギーなし5バーディー、65で回り、首位と3打差の11位と好位置。62のウィリアム・マガート(36=米国)ら3人が首位に並び松山と同組のタイガー・ウッズ(39=米国)は64で7位と好発進した。

 石川はグリーン上で苦しんだ。ショットは安定していてパーオン率は77・78%を記録した。しかし“3パット”を連発して崩れた。

 インから出て3ホール目の12番で10メートルのバーディートライが1・5メートルショート。パーパットも外し「12番の3パットが痛かった。オーバーはしようがないと思って打ったらショート。自分の思った通り打てないと不信感も生まれてくる」と不安が頭をもたげてきた。

 16番と後半の3番も3パットでボギーとした。カラーからパターを使った4番もそこから3打を要した。合計34パットがブレーキとなり116位に沈んだ。「ラインが読めていない。気づけなかった傾斜もあった。短いのも外しているしロングパットの距離感も悪かった」と肩を落とした。

 運命を左右するレギュラーシーズン最終戦。現在フェデックス・カップ・ポイント・ランキングは130位、賞金ランキングは113位。来季の大半の試合に出場できる賞金ランキング125位以内の“準シード”に入ることは確実だが、目下の目標はフェデックス・カップ・ポイント・ランキングでも125位以内に入り来季シード権を確保し、次週からのプレーオフに進出すること。来季シードを確保すればプロアマ戦に出場できるなど調整面でメリットは大きく、そのためには今大会で40位前後に入る必要がある。だが初日に大きく出遅れて予選通過さえ危うくなった。
 
 「5バーディーは良かった。あと1つ、2つ取れてもいい内容だった。修正すればあしたは3アンダー、4アンダーは出せる。予選を通れればいい」。石川は努めて前向きに話した。昨年の第2ラウンドで62をマークした相性の良いコースで追い上げを狙う。

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